2020年の共通テストがいよいよ迫ってきました。
現高2生は高3の4から12月の間に英語の民間試験を2回も受験しないといけません。
英語民間試験の活用方法は大学によって受検の必要がなかったり、受験資格に利用されたり、点数化されて加点されたりと様々です。
一部の大学の活用方法をまとめていますので参考にして下さいね。
詳しくは各大学のHPやパンフレットを取り寄せて情報収集がおススメです。
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民間試験に関してはいろいろと情報を集めていますが、どうももやもやとした感情がぬぐえません。
その理由が次のtweetを見てはっきりしました。
しかし、受験生はまったく救われていない。大学の合否判定にほとんど関係しなくても、高3の大事な時期に高い受検料を払って民間試験を受けなければならない。すでに英検準2級に受かっていても、高3時にもう一度受けなければならない。準2級を持っていても、安全のために3級を受けた方か良い場合も。→
— KIT Speakee Project (@KITspeakee) 2019年4月20日
英語の検定って何のためにあるのか?
共通テストに導入される英語の民間試験に関してはどうしても納得がいかないことがあります。
公平性に対する疑問や試験そのものの不信感もそうですが、一番がこれです。
高3の4月~12月に取得した検定結果しか共通テストに使えないというのは受験生の負担が大きすぎる制度設計だということです。
同じ級を2度受検?
例えば英検だったら、高1で準2級、高2で2級という風に目標を決めて受けていくと思います。
そして、一度受かった級をもう一度受けるということは必要ないですよね。
しかし、共通テストでは高3の4月~12月の検定結果しか認められないため、高2で2級をとっていたとしても、もう一度高3で同じ級を受験する必要があります。
時間もお金も無駄ですよね・・・。
共通テストのためにはより低い級を受検?
2級を取得済みなら準1級にチャレンジしたいという気持ちもあると思います。
しかし、共通テストではCEFRの基準が採用されるので、準1級にチャレンジしてもある一定の点数に達しないとスコアが認定されません。
例えば準1級の場合は1980点に達しないと認定されません。(上記の対照表を参照して下さい。1980点取れれば準1級は不合格でもCEFR B1になります。)
それでは困るのですでに取得済みの級を受けるか、または、志望大学の出願資格がA2(東京大学・京都大学など多くの大学で採用)であれば、検定料が安く確実にとれる準2級を受けるという選択もあるかと思います。
あえて実力よりも下の級を選ぶという受検方法になります。
入試の戦略としては正しいと思いますが、これで本当に英語力は上がるのでしょうか?
ただ、民間試験をお金を払って受けるだけになります。
高1・高2の結果も使えれば上の級を目指せる
高1・高2の結果も使えるようになればあえて実力より下の級を受けるようなことは起こりません。
高3で準1級にチャレンジして、基準に達しなかった場合は高2で取った2級の結果を入試で使えばいいだけなので。
より高い級を目指して学習しようとする意欲をなくす制度設計には本当に疑問が残ります。
そもそも英検には有効期限がありませんし、(他の検定では有効期限があるのもあります)すでに行われている入試では高1・高2で取得した検定結果が認められています。
やっぱり納得がいきません。
なぜ高1・高2の結果は利用できないのか?
なぜ高1・高2の結果は利用できないのかというと主に2つの理由があげられています。
- 何回も受検料を負担できる家庭ほど有利になってしまう
- 受験勉強の早期化につながり学校生活に影響が出る
確かにそうですよね。
しかし、活用できる検定を高3の4~12月に限ったところで何度も練習のために受ける家庭はありますし、すでに学校単位でGTECを高1(早いところでは中学生から)から 取り入れている学校もあります。
受験勉強の早期化についても大学受験が大きく変わるためどの学校でも早め早めに対策をしていると思います。
高1・高2の英語民間試験の結果を入試に利用することだけが大きく学校生活に影響を与えるとは思えませんがどうでしょうか?
共通テストの英検まとめ
いろいろと問題点ばかりが気になってしまう英語民間試験ですが、すでに高2で受けた検定も共通テスト利用できる特例もあるため(詳しくはこちら→高2の英語民間試験結果が共通テストで使える条件はこれ!)共通テストは始まってしまっていると言えます。
その中でどんな風に英語民間試験を受けて対策をしていくかそろそろ戦略を練らないといけないと考えています。
今後、わが家での受ける高2の検定についても書いていきたいと思います。
2019年10月追記
英検S-CBTの予約が始まっています。
予約の際に級を入力する欄がありますが、本申し込みの際には受験級を変更することができます。
受験級に迷っている方はとりあえず級を入力して予約だけはしておきましょう。
質問箱でこんな質問にも答えています。
英検S-CBTの詳しい予約方法はこちら
近年の大学入試は私立大学定員厳格化による合格者大幅減や大学入試改革により、より一層戦略を練る必要があります。
制度を知っているのと知らないのでは大違いです。
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保護者ができることはなんといっても情報収集。できることからはじめましょう。
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