12月1日はGTECの「検定実施」です。
このGTECの「検定実施」は様々な大学入試に利用できる試験なので、結果がとても気になりますね。
GTECの「検定実施」と「通常実施」
ちなみにうちの子が受けたのは「通常実施」で大学入学共通テストには使えませんし、大学入試のスコアに使えない大学もあります。スコア自体が「検定実施」と違うので(問題が違うかどうかは不明)、受検してもメリットがとても少ない試験でした。
どうせなら「検定実施」で受験したいのですが学校単位でしか受験できないので、学校が「検定実施」を選ばない限り難しいです。
詳しくはこちら
さて、「検定実施」のGTECを受験した場合は大学入試にスコアを利用できたり、CEFRのレベルが確認できたりとメリットがたくさんあるので、結果が返却されたらぜひしっかりと内容を確認してほしいのですが、その際のポイントを紹介します。
GTEC「検定実施」のスコアのポイント
先日、お子さんがGTECを受験するという友達と話をしていたのすが、
「GTECって合格とか不合格ってあるの?うちの子は何級を受けるんだろう?」
という話をしていました。
まだGTECという試験の内容はあまり知られていないようですね。
GTECの級
GTECにはいくつか種類があってまず、対象年齢によって
- 小学生から中学1年生向け:GTEC Junior
- 中高生向け:GTEC
- 社会人向け:GTEC
の3種類があります。
その中で中高生向けのGTECには下記の4種類があります
- 中1~高1レベル:CORE
- 中3~高3レベル:Basic
- 高1~高3レベル:Advanced
- 高2~高3レベル:CBT
上記のうちCore・Basic・Advancedは学校単位の受験となり、公開会場はありません。さらに検定日に受検しオフィシャルスコアが取得できる「検定実施」と学校の都合の良い日に受験できる「通常実施」に分かれます。
CBTは公開会場がありますが、パソコンを利用した試験となります。
CORE・Basic・Advancedのどれを受験するかは学校で決められます。全員が同じものを受験することもあるし、学校内で違うレベルを受験できることもあります。
GTECのグレード
GTECでは4技能ごとと総合のグレードが算出されます。グレードはスコアによって決められます。
1~7までのグレードがあってそのグレードによって英語で何ができるかの指標となっています。
例えば「話す」の場合だとこんな感じです。
グレード1
〇英語で朝・昼・夕方の簡単なあいさつや別れの言葉をかわすことができる。
■自分のことについて名前や年齢、学年、誕生日、出身地などを英語で言うことができる。
グレード7
〇国際政治や社会問題など、世界のニュースで取り上げられるような話題について、英語で議論することができる。
■国際政治や社会問題など、世界のニュースで取り上げられるような話題に関するスピーチを英語で行い、質問にも英語で答えることができる。
ただし、試験の内容を聞く限り、GTECのスピーキングのテストで国際政治や社会問題を議論する力を判定できる気がしないんですよね・・・。
このグレードですが、GTEC内の指標となっていて、あまり認知度はありません。あくまで何度か試験を受ける中で「次はグレード6を目指すぞ!」というモチベーションや各技能の到達度の確認に使われるのでしょう。
GTECのスコア
GTECのスコアとは
GTECでは4技能のスコアが算出されます。
例えばAdvancedの場合は
各技能320点、合計1280点満点
になります。(上記は「検定実施」の配点です。「通常実施」は違う配点になりますのでご注意を)
このスコアによってグレードやCEFRのレベルが決められるで、よく確認しておいた方が良い数字となっています。
GTECのスコアの大学入試導入例
一部の大学ではこのスコアを入試に活用しています。
日本女子大学の場合、一部の入試でGTECのスコアを出願資格としています。
基準は以下です。
ReadingとListeningのスコアの合計が480点以上
GTEC(4技能版)については「OFFICIAL SCORE CERTIFICATE」の提出が必須となります。 GTEC for STUDENTS(3技能版)については、スコアレポートに「OFFICIAL SCORE」の記載があるものに限ります。 GTEC(4技能版)、GTEC for STUDENTS(3技能版)のいずれでも、Reading、Listeningのスコアが基準を満たしていれば出願可能です。
注意としては上記のような記述があるので、「OFFICIAL SCORE CERTIFICATE」が出される「検定実施」のみが対象になります。
GTECとCEFR
CEFRとは
GTECのスコアからCEFRが算出されます。
対照表が文科省から出ています。
この表によるとCore・Basic・Advanced・CBTのどの試験を受けても同じスコアであれば同じCEFRのレベルとなるようですね。
例えば1000点であればBasic・Advanced・CBTのどれを受験していてもCEFRのレベルはB1ということになります。
GTECのCEFRと大学入学共通テスト
大学入学共通テストでは英語外部試験のCEFRを基準にして、出願資格や加点に活用しています。
例えば大阪大学の場合はCEFRA2以上を出願資格としています。
GTECのスコアまとめ
GTECのWritingの採点は海外でネイティブによってされるようです。
そのため返却に少し時間がかかるようですね。
GTECのスコアが返却されたら、まず自分がどの技能のどのような点を延ばせばいいかを確認し、その後スコアも自分の志望する大学の入試と照らし合わせてみてみてくださいね。
こちらも参考にしてくださいね。
→英検とGTECの結果を比較。レベルの違いはあったのか?<高1>
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