大学入学共通テスト奮闘記

ゆるい中高一貫校高校2年生が国公立大学を目指します。

GTECの「検定実施」と「通常実施」とは?<お詫び>

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GTECに「検定実施」と「通常実施」があることを知っていますか?

私はなんとなく知っていましたが、TOEICの公開テストとIPテスト、英検の本会場と準会場の違い位かなと思っていました。

しかし、GTECの「検定実施」と「通常実施」では大きな違いがありました。その大きな違いとは

配点

です。配点が違うテストを同じ尺度で比べることはできません。

最初に謝っておきます。

今までこのブログで英検とGTECの結果を受けてCEFRの比較をしていましたが、そもそも名前が同じGTECのAdvancedとはいえ配点が違うので、(おそらく)息子の受けた「通常実施」はCEFRには換算できない試験だったようです。

よく確認をせずに記事を書いてしまい申し訳ありませんでした。

記事内容は修正しますが、間違った記事を書いて読んだ方を混乱させたり不安にさせてしまったことを大変申し訳なく思っています。

ただ、他にも私のように勘違いしている方がいるかもしれないので、今回調べて分かったことをここで書いておきたいと思います。

 

TOEICの公開テスト・IPテストと英検の本会場・準会場   

TOEICのIPテストや英検の準会場が大学入学共通テストに利用できるかどうかはまだはっきりしませんが、基本的に同じような問題(英検は同じ問題・TOEICは過去問)で配点も当然同じです。

少なくともIPテストや団体受験で練習して(受験料も安いので)、自分の実力を知り、本番では公開テスト・本会場で受験するということができます。

 

GTECの検定実施・通常実施

しかし、GTECの「検定実施」と「通常実施」は「 検定日に実施する」「年間を通して実施できる」ということ以外に大きな違いがあるのです。

それは配点です。(テストの問題が同じかどうかは「検定試験」の問題が非公表なので分かりません。HPを見る限り、試験の時間は同じように思えます。)

 

GTEC検定実施と通常実施の配点

GTEC Advancedの配点 

検定実施

Reading:320

Listening:320

Writing:320

Speaking:320

計:1280

 

通常実施

Reading:320

Listening:320

Writing:170

Speaking:170

計:980

 

CEFRの対照表や文科省の資料では大学入学共通テストに利用するGTEC・Advancedの上限は1280点となっています。

そうなると大学入学共通テストに利用できるのは「検定実施」のみで「通常実施」は利用できないのではないかと推測できます。(推測なのはHPにはっきりと「通常実施」は大学入学共通テストに利用できないと書いていないためです。)

利用できないだけならよいのですが、そもそも配点が違うテストなので、「通常実施」の試験を練習で受けてもCEFRでどのレベルになるのか分かりません。

そのために以前、英検とGTEC「通常実施」のCEFRを比べた結果GTECの結果が極端に低く出たと思われます。

 

練習のためとCEFRのレベルを知るため

今まで何度かブログで、高3までに検定を受けて、その検定でCEFRでどれくらいになるのかを確認し高3で受ける検定を決めるということを書いてきました。

費用や受けやす可の観点から

英検

GTEC

を候補にして、両方の検定を受けてきました。

英検は従来型の英検は大学入学共通テストの対象にならないことがニュースになりました。新たに新方式の検定を開発されましたが、方法が違うだけで

出題内容、難易度、採点基準、合否判定、証明書類は全て同じ

 とはっきり銘打っています。

高2までは通常の英検を受検すればおおよそのCEFRのレベルを知ることができるので、それをもとに志望する大学の出願資格を得ることができるか判断することができます。

しかし、GTECの検定は違います。配点が違うので「通常実施」を何度受けてもCEFRの目安は分かりません。

 

私が勘違いしてしまったわけ

ここからは本当に言い訳なのですが、GTECのHPに「通常実施」がCEFRに対応していないという表記は見つかりませんでした。「検定実施」が対応しているという表記はあります。

www.benesse.co.jp

f:id:naninani3:20181002222557p:plain

上記のように

どのタイプを受験しても一本の評価軸でスコアを計測できます。

との記載があります。なので、スコアが同じであればどの試験もCEFRにも対応しているだろうと勘違いしてしまったのです。

他のページに「検定実施」と「通常実施」の違いが書かれています。

Advanced/Basic/Coreタイプには検定日に実施する「検定実施」と年間を通して実施できる「通常実施」があります。6月、9月、12月の検定日にご受検いただくと、スコアレポート(個人成績票)表紙に「OFFICIAL SCORE」の記載がされます。 ※検定日以外にご受検いただいた場合は、「OFFICIAL SCORE」とは認定されません。

 

下記の結果帳票を返却いたします。

■検定受検の場合 <4技能※>4技能オフィシャルスコア証明書(新スコア)、付属学習教材 <3技能>3技能オフィシスコアレポート(現行スコア)、教師用帳票、付属学習教材 <Speaking>Speakingスコアレポート(現行スコア)、教師用帳票 ※4技能で検定受検された場合のみ返却されます。

■通常受検の場合 <3技能>3技能スコアレポート(現行スコア)、教師用帳票、付属学習教材 <Speaking>Speakingスコアレポート(現行スコア)、教師用帳票

 

CEFRごとにできることを生徒自身のスコアと照らし合わせてご覧いただけます。尚、こちらは検定日に4技能をご受検いただいた場合のみ、返却します。

 

確かに「通常実施」の場合はオフィシャルスコアの表記がないのと、CEFRの対照表がつかないのは理解できたのですが、そもそも配点が違うテストだということは読み取ることができませんでした。

最後に

自分が勝手に勘違いをしてしまったことは本当に反省しているのですが、それにしてもGTECのHPは不親切だと思いました。

英検はHPでははっきりと試験の内容などは同じだけれども通常の英検は大学入学共通テストには利用できないと書いてあります。

GTECのAdvancedという同じ名前のテストでも「通常実施」は配点が違うのでCEFRに対応していないと記述が欲しかったですね。

来年も子どもの学校ではGTECを受験予定ですが、「通常実施」であれば大学入学共通テストで利用されるCEFRのレベルの確認ができません。

GTECは公開会場がないので自分の学校がGTECを実施しないまたは「通常実施」の場合は練習ができないのです。やっぱり不公平だなと感じずにはいられません。