2020年から始まるセンター試験に代わる新テストですが様々な問題点が指摘されていますね。保護者としては決まってしまったら従うしかないと半ば諦めの気持ちがあるのですが、問題点・疑問点などを挙げてみました。学術的なことは分からないあくまでも素人の意見として受け止めていただければと思います。
英語民間試験、試験自体の問題
CEFRがぐだぐだ
英語民間試験の導入で使われるのが、外国語の習熟度を6段階で表したCEFRですが、このCEFRがどれほど公平性信頼性があるかが疑問視されているようです。
その際に出た話。TEAP CBTって満点は800点?満点ならC1レベルで,1問間違うとB2レベル?やばいよ。TEAPの方も,2017年7月版の対象表は,満点の400だけがC1レベルだったけど,2018年3月版は375--400がC1。これじゃあ,「C1以上の加点」も安全とは言えないね。大学でこんな馬鹿な話してる国ある?
— KIT Speakee Project (@KITspeakee) 2018年5月7日
1年で、評定が緩和されていますね。入試に使われるなら高評価がつきやすい民間試験を受けたいのは誰もが考えることですが、まさか、それをにらんで変更されたなんてことないですよね???4skills.jp上記サイトを見てみると、TEAP以外にもC1ランクの最低点が英検で2630から2600に、GTEC-CBTでも1370から1350英検に変更されています。逆にTOEICは1年の間に何があったのでしょうか?
公平性保たれてる?
2020年導入の大学入試英語外部試験について。「公平な採点」というレベルではなく、「公平な評価自体が不可能」なシステムになっているのです。一例をあげるなら、英検をダブル受験してみてください。3分の1くらいに人がCEFRのランク変わるでしょう。こんなシステムが大学入試に用いられるのです。
— 西田 大(にしだまさる) (@masaru_nishida_) 2018年5月9日
同じ検定を受けてもランクが変わるなんてこともあるんですね。
昨年、英検とGTECを受験しましたがSpeakingの点数にかなり隔たりがありました。(あまりに極端な結果だったので今度記事にしますね。)スピーキングの方法も違うしいくらCEFRを使うからと言って公平性は保たれるのでしょうか?
「CEFRのランクが取りやすい民間試験はこれだ!」的な特集が雑誌等で組まれそうですよね。
入試に使われる民間試験の主催者が対策講座?
ベネッセのGTEC CBT も現時点では会場は不明。でも、対策講座を売るのは一所懸命!え?認定試験となってからこういうの売り続けてても許されるわけ?
— Takashi Matsui (@tmrowing) 2018年5月1日
あれ?オンライン書店の中に「楽天ブックス」の名前がしっかりと…。https://t.co/MC8phCWzLh pic.twitter.com/D0hzb0xMKo
これって問題ないのでしょうか?
ベネッセは新テストの記述問題の採点もしますよね。
素点とCEFR
大学入試センター関係者が、「CEFRの6段階だけではなく、スコア(素点)も合わせて出すから大丈夫」みたいな無責任極まりないことを言っていたようなのだが、例えばA2とA1の境目の1点とか5点の刻み目は、外部試験が20点に圧縮される際には、国語や数学の何点に相当する計算になるの?誰か教えて?
— Takashi Matsui (@tmrowing) 2018年4月19日
そもそも素点だと比べようがないからのCEFRだったはず。そもそも「1点刻み」の問題を解決するための新テストだったはず。誰か教えて?
受験生の負担
費用がかかりすぎる
わが家でもすでに来月英検とGTECを受験予定ですが、今後何回受けることになるだろう?と思うと頭が痛いですね。3年生の本番に受けるのは当然のこと、2年生でも練習を兼ねてまた受けるかもしれません。
3年生では2回という話ですが、点数を報告するのが2回というだけで何度も受けてもよいということになれば、納得のいく点数が出るまで何度も受ける可能性もあるわけで・・・。本当に頭が痛い問題です。
2018/11/27追記
英検の通常試験も値上げが決まりました。練習のために受検するだけでかなりお金がかかります。
→通常の英検が2019年度から値上げ。受験者が増加したため?
会場どうするの?
現状の英検は、1次試験は準会場でも二次試験は公開会場実施。もしこの「2DAYS新型」で、派遣付き準会場を実施したら、現状の準会場システムと同じで別日程スピーキング試験も準会場でやることになるのでしょう。そもそもその二日って、いつ?土日?翌週?一月後?会場校の教育動等はどう制限する? https://t.co/VKSFEZq4Zn
— Takashi Matsui (@tmrowing) 2018年5月9日
準会場に高校を使うってことでしょうか?
試験官等は当然会場校の関係者以外の人ですよね?
自分の学校で受験できるというだけで相当有利ですよね。(これはセンター試験でもそうですが)
英検以外にGTECも高校を会場に使うとすると高校に相当な負担がかかりますよね。そもそもGTECって公開会場自体がないので、1年生や2年生が練習するためにも高校が動かないといけないわけで・・・。
高校生活に悪影響
会場の件もそうですが、年に何回も入試がある状態で高校生活はどうなるのでしょうか?1年間常に誰かが試験を受けている状態になりますよね。
いつ受験したら有利なのか?
2020年度からの「英語民間試験」の入試活用について。「3年生の4月から12月の2回受験可能」とあるが、このルール作った人は高校3年生の英語力が4月から12月でどれだけ伸びるかわかっていない。大半の受験生は12月に2回受けたいはず。しかし、業者側がキャパオーバーになるのが目に見えている。
— 西田 大(にしだまさる) (@masaru_nishida_) 2018年5月3日
この視点はありませんでしたが、当然ぎりぎりに受験した方がいい点数が出ますよね。そういえばGTECって採点に1か月くらいかかった気がしますが、12月受験でいつ点数が返却されるんでしょうか?民間試験の結果も知らずに新テスト受験も夢じゃない?
2018/11/27追記
例外的に高2で受験した成績も利用できることが分かりました。
→英語民間試験、高2の成績も利用できる?その条件は?<大学入学共通テスト> -
まとめ
つらつらと問題点や疑問点を述べてきましたが、最後に新テストについてとってもわかりやすいサイトをご紹介します。このサイトを見たら新テストがますます不安になること請け合いです。
新テストがどうなるのかわからないことだらけで、不安は募る一方ですが、当の息子は全く気にしていないようです。それがちょっと救いかな?
大学入試が変わるんだよ。大変!!
そだねー(鼻歌)
若干古い上に、使い方も違うような気もしますが、ほぼ何も考えていないようです。まあ、まだ決まっていないことに関してあれこれ心配するよりは目の前の学校生活を楽しめた方がいいですよね。