大学入学共通テストの英語民間試験の取り扱いの行方は受験生の親としては思った以上に負担の重いものになりつつありますね。(もちろん受験生本人の負担も相当なものだと思います)
今回また新たな通知があったので紹介しますね。
民間の英語4技能試験の結果の提供について
基本的に高3の4月から10月の間の2回の成績を活用(既卒生は前年の成績も活用可能→浪人生は高3の英語民間試験の結果を活用できる? )するということに決定してしています。
8月10日、文科省から「民間の英語4技能試験の結果の提供について」という通知がありました。
→民間の英語4技能試験の結果の提供について(平成30年8月10日):文部科学省
高校2年生での成績を利用できる例外
英語民間試験の受験時期の例外が設けられるそうです。その2つの条件として以下のような通達がありました。
・受検に極めて不便な地域にお住まいであるなど負担の軽減が必要な家庭の受験生で、高校2年の時点で十分な成績(すなわち、文部科学省が公表しているCEFR対照表のB2以上に該当する結果)を得た人
・病気で長期間入院しているなど受検の機会が得られない人
極めて不利な地域に居住
一つ目の地理的に不公平の是正ですが、
成績が一定の基準に達していない場合は不公平でもよいのか?
という疑問があります。例えば入学資格としてB1を指定している大学を希望している場合は別にB1でもいいと思うんですよね。でも、そういう場合は極めて地理な地域に住んでいても高3になったら改めて受検しないといけない。なんで~?
超好意的にこの文書の意図をくみ取ると
金銭的負担が大きくなるから2年生の時にいい成績が出ちゃったらそれを活用していいよ。何度も受けるのは大変だよね。
ということになると思いますが、これってもう2年生のうちから受検するのが前提となってますよね。
長期入院で受検機会が得られない
二つ目の病気の場合ですがこれも一見いいことのように思えますが、
3年生になった時に長期入院をして受けられなかった時のために、2年生のうちに受けておかないと
という流れになりますよね。
人生に何が起こるかわからないので、それに対する救済処置があるなら、念のため受けておこうと私は考えてしまいます。
うちの場合はできるだけのことはしておきたいという気持ちがあるので、やはり練習の兼ねて高2で受験しますね。金銭的負担が~。
そうなると今学校で受けているGTECは認定日ではないのですが来年は認定日に受験できるのか気になりますね。ううむ。
非課税世帯など
上記の条件に付けくわえて「大学入学共通テスト実施方針(追加分)」によると非課税世帯など経済的に厳しい世帯も対象になります。
試験の前倒しってありなの?
そもそも、正当な理由があったとしても選考試験の前倒しってありなのでしょうか?
センター試験も受験の当日何かあった時には後日受検というのができますが、あくまで後日受検で、試験当日にアクシデントにあったら困るので、事前に受検しておくということはできませんよね。
シンプルな方法はダメ?
素人考えですが、
- 地理的に受験が不利→金銭的補助をする
- 病気で受検できない→大学入学共通テストの英語の成績のみで判断
こんな風にシンプルでいいと思うんですがね。ダメなのかな?
うーん、かなりレアなケースを想定しての高2での成績の利用できるという通知ですが、実施するのは決定のようですね。
ということは、来年度の4月から大学入学共通テストに利用できる英語民間試験の受験が始まるということになります。
会場のこと受験料のことなどまだはっきりしないことが多いので今後もどうなるのか今後も情報を集めたいと思います。
2019/12/7追記
英検の高2での受験概要が発表されました。
→2019 年度 英検 新方式 実施概要<高2から大学受験は始まる!?>