新学年が始まって、大学入学共通テストの開始も迫ってきましたね~。
特に英語民間試験が一部高2の受験成績が認められることや今年度中に共通IDが発行されることからすでに高2で大学入試が始まっていると言っていいと思います。
そんな中、教育新聞に
迫る大学入学共通テスト英語民間試験の全体像
という記事が出ました。
大学入学共通テストの英語民間試験については保護者の中ではかなり情報を知っている方だと思う私でも知らないことばかりで驚きました。
制度が複雑すぎる~。
そこで、この記事の疑問点や新たな発見を紹介します。
迫る大学入学共通テスト 英語民間検定試験の全体像 | 教育新聞 電子版
共通IDの発行が面倒!
受験生に共通IDを発行して異なった英語民間試験の成績を大学入試センターに集約するようです。
共通IDは高2の秋に学校を通して申し込み
時期は高校2年生の11月に学校を通して申し込みをし、12月~1月に発行されるようです。
共通IDの期限は2年間です。
学校の先生の多忙が問題視されていて働き方改革が求められていますが、また一つかなり気を遣う仕事が増えますね。
2019年だけは高3生も学校を通して申し込み可能
2019度に限り高3生も同じ時期に申し込み、発行ができるようです。
しかし、高3の秋から12月と言えばセンター試験の出願をしたり、受験票が届いたり、多くの大学では推薦入試やAO入試が行われる時期です。
そんな時期に浪人を見越して共通IDの申し込みをしなくてはならないとは、正直面倒ですね。縁起も悪いですし。
学校の先生も共通IDを申請する生徒の把握、実際の手続きなどかなり大変な作業になるのではないでしょうか?
既卒生の共通ID発行
高校を通して共通IDを発行できない既卒者に関しては、
本人が住民票などの本人確認書類を添付して、大学入試センターに個別に申し込む。
そうです。
面倒。
期限が2年間なので、高校在籍時に発行すれば一浪までは使えますね。
それ以上浪人する場合は注意が必要です。
共通ID発行前の英語民間試験受検の取り扱いはどうなる?
英語民間試験を共通テストに利用する流れを簡単にまとめました。
- ID発行
- IDを記入し共通テストを受検
- 大学入試センターに成績送付
- 大学入試センターから各大学に民間試験雄成績を提供
この流れを考えると共通IDを記入しないで受けた民間試験は共通テストに利用できないことになります。
記事でも
受検申込時に共通IDを記入しなかった場合、後から成績送付を希望することはできない。
と書かれています。
しかし、特例で高2の成績を利用できたり、既卒者の場合は高3の時の成績を利用することができるとなっています。
→英語民間試験、高2の成績も利用できる?その条件は?<大学入学共通テスト>
→大学入学共通テスト浪人生は高3の英語民間試験の結果を活用できる?
共通IDは付与されていませんが、4月から共通テストに利用する民間試験を受けることはできます。これってどうなるんですかね?
よくわかりません。
<< 4/6 追記 >>
3月28日にガイドラインが発表されていました。
高2の特例はIDの申請なしで試験を受けることができます。2019年の高3生は高3の民間試験の結果を利用することはできません。
詳しくはこちらをご覧くださいね。
→高2の英語民間試験結果が共通テストで使える条件はこれ!【対象者は有利に!?】
高2の成績を利用できる条件がはっきりしない
高2受験した民間試験を利用できる特例の一部として2つの条件を挙げています。
①非課税世帯であるなど経済的に困難な事情を証明できること
②離島・へき地に居住または通学していること
しかし、すでに該当の年度が始まっていますが具体的な話が聞こえてきません。
<< 4/6 追記 >>
こちらも詳細が発表されています。
詳しくはこちらをご覧くださいね。
→高2の英語民間試験結果が共通テストで使える条件はこれ!【対象者は有利に!?】
非課税世帯であるなど経済的に困難とは?
非課税世帯は分かるのですが、他の条件ははっきりとしませんね。
新年度の授業が始まったらプリントが届くのでしょうか?
すでに該当学年になるので早く周知をしないと負担の軽減ができませんね。
極めて不便な地域とは?
極めて不便な地域に住んでいて高2の時点でCEFR B2以上の実力がある場合は高2の成績を利用できるようですが、そもそも極めて不便な地域というのが具体的に分かりません。
該当地域にだけ通知が行っているのでしょうか?
そもそもいつの時点でその地域に住んでいると該当するのかもわかりません。(高2時点?高3時点?)
推薦入試・AO入試に間に合うの?
また記事では次のようにも書かれています。
大学によっては、AOなどの総合型や学校推薦型の入試において、民間の資格・検定試験の成績を活用する場合が考えられる。そのため、大学入試センターから大学への成績提供は「9月以降」、「11月以降」、「翌年2月以降」の複数回にわたって、設定することが予定されている。各高校や受験生は、受検する民間の資格・検定試験が大学への成績提供に間に合うのかどうかも、よく確認しておく必要がある。
この視点は無かったので私もハッとしました。
推薦入試などで共通テストで使われる英語民間試験を利用する大学も多くありますよね。
その場合は英語民間試験の成績提供が間に合うのかよく確認しないといけません。
そう考えると2回のうち1回はかなり早い時期に受検した方が無難ですね。
2020年にどうなるかは分かりませんが、GTECの成績表の返却には2か月ほどかかっていました。各検定の返却日の確認も重要事項です。
英語民間試験の全体像まとめ
記事を読んで全体像が分かったような分からなかったような・・・。
特に各制度が複雑ではっきりと決まっていない(または決まっているが周知されていない)ことが多すぎるという印象です。
英語民間試験に加えて、共通テスト自体も問題の傾向が変わったり記述式の試験を取り入れたりと変更が多くあります。
一人一人の受験生が何のミスもなく受験を終えることができるのか、余計な心配は募るばかりです。
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