2020年の入試改革ではセンター試験にかわる大学入学共通テストが取り入れられ、英語に関しては共通テストのほかに民間民間検定試験の受験が義務付けられました。
いくつかの民間試験から選ぶことができますが、費用や受験会場などを考えると英検かGTECを選ぶ受験生が多いのではないかと考えられます。
特に認知度の高い英検ですが、従来型の英検は新テストには使えないという衝撃的な決定もありました。
従来型の英検は新テストには活用できませんが、そのかわりに新型(新方式)英検と言われる3つのタイプの新テストに利用できる英検が開発されました。
大学入学共通テストを受ける場合は新型(新方式)の英検を受けなければなりませんので注意が必要です。
2019年の英検について詳しくはこちらをご覧くださいね。
→2019 年度 英検 新方式 実施概要<高2から大学受験は始まる!?>
新型英検など4つの種類とは
今後英検では4種類の試験が行われます。その4つの種類とは英検のサイトによると下記のようなものです。
従来の英検と新方式の英検を知ろう!~入試に向けた学習プランとは?~ | 公益財団法人 日本英語検定協会
1.英検(従来型)
一次試験(Reading / Listening / Writing)の合格者のみが、二次試験(Speaking)を受験します。
これがいわゆる普通の英検です。
5級から1級まであり、試験会場も多数あります。受験料もお手頃。
一番馴染のある英検ですが、こちらは大学入学共通テストには利用できないので注意が必要です。
2.英検2020 2 days S-Interview
実施方式は英検(従来型)と変わらず、Reading / Listening / Writingは紙の試験を受験し、Speakingは対面式の面接を別日程で受験します。Reading / Listening / Writingの合否を問わず、全員がSpeakingを受験します。
ここからが新型(新方式)英検で新テストに利用できます。
この試験は従来型と内容は変わらず、3級から1級まで受験できます。内容は変わらず検定料は従来型よりもお高い。
高校3年生と高卒生のみ受験可能。
3.英検2020 1 day S-CBT
Reading / Listening / Writingは紙の試験を受験し、Speakingはコンピュータを使った録音式の試験を受験します。4技能全ての試験を1日で受験することができます。
新型(新方式)英検。3級から準1級まで受験可能。受験料、高い。高校3年生と高卒生のみ受験可能。
4.英検CBT
Reading / Listening / Writing / Speakingの4技能全ての試験を、コンピュータを使って1日で受験します。Speakingはコンピュータを使った録音式の試験となります。
新型(新方式)英検。3級から2級まで受験可能。受験料、高い。受験会場は13か所。PC入力のためタイピングができないと辛い。
新型英検はいつから受験できるの?
英検2020 2 days S-Interviewと英検2020 1 day S-CBT
英検2020 2 days S-Interviewと英検2020 1 day S-CBTは残念ながら現在は受験できません。2019年度から実施される予定ですが、具体的な日程や会場などはまだ発表されていません。
<2019年5月追記>
2019年度に関しては、英検2020 1 day S-CBTのみが少し形を変えて受験できることになりました。
英検2020 2 days S-Interviewも2019年度から試験を実施する予定でしたが、ひとまず2019年度は実施しないことに決定されました。
詳しくはこちらの記事をご覧くださいね。
→高2の英語民間試験結果が共通テストで使える条件はこれ!【対象者は有利に!?】
英検CBT
英検CBTは2018年8月から開始されているので、すでに受検ができます。しかし、会場と席数が少ないため、早い段階で満席になってしまっているようです。
申し込み順に受け付けのようなので、受検を希望する場合はなるべく早めに申し込みをした方がいいかもしれませんね。
新型英検の問題点
英検を大学入学共通テストに利用することには問題点も考えられます。
金銭面の負担が大きい
多くの受検者が見込まれる2級の場合
- 従来型:5900円
- 新型:7500円
受験生の負担を考えると、大学入学共通テストのための英検の検定料は従来型よりも安くなってもよさそうなものなのにまさかの高額。これを受験生の年に2回は負担することになります。
2年生のうちに練習に受検をしたり、卒業してからさらに受検をしたらかなりの負担額になりますね。
会場はどこ?
会場についてははっきり決まっていないようですが、かなりの人数の受検が見込まれます。すでに英検CBTで定員オーバーで受検できないということが起きているので、希望者全員が受検できるのか不安が残ります。
高校を会場にという話もあるようですが、学校の日程や管理の問題、公平性など問題が残されます。
新型英検のために今からできる対策
大学受験を考えている高校生には避けて通れないのが英語民間試験と言えそうですが、今からできる対策を紹介します。
英検を受検する
実際に高校3年生で英検を選ぶかどうかはまだ分かりませんが、1度は従来型の英検を受検して練習しておくことは大事かと思います。
本番の流れが分かりますし、自分が英検に向いているのか他の検定の方が良いかを知るためには1度は受検した方が良いでしょう。
過去問を解く
英検のWEBには過去問が公開されています。まずはそれをやってみて自分がどれくらいの実力があるのか確認してみると良いでしょう。
対策教材を利用
英検の対策教材は数多く市販されているので1冊購入して、学習するのも良いでしょう。英検の学習は通常の英語学習のモチベーションアップにもつながりますよ。
→英検対策教材
動画教材でも英検対策ができます。スタディサプリ なら1か月単位の受講もできるので、英検に向けて集中的に取り組むこともできます。
3級・準2級・2級の講座があり、リスニングの対策もできます。弱点が見つかったら通常の高校英語講座で文法の仮定法・読解の長文総合演習などピンポイントで弱点を補強することもできます。
情報を集める
2020年に向けて大学受験は大きく変わっていきますのでこれから新しい情報がどんどん出てくると思います。
新しい情報をいち早くキャッチして対策をすることが入試を有利にすすめる一つの方策になってくると思います。
3年生になってからどの民間試験を受けようか考えるようでは遅いので、今からしっかりと情報収集と学習をすすめて、安心して大学受験に臨めるような対策を今この時からはじめましょう!
入試改革の情報は日々更新されています。
- 英検の最新情報はこちら→-英検 カテゴリーの記事一覧
- 共通テストの最新情報はこちら→共通テスト カテゴリーの記事一覧
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