2020年から行われる大学入学共通テストで英語の民間試験が利用されます。
7種類の試験から選んで受験することができますが、多くの高校生が日頃からなじみのある英検かGTECを利用すると考えられます。
しかし、これまでの発表を考えると共通テスト版の英検もGTECも今まで受験したものと少し違ったものになりそうです。
→2020年度の英検新方式、テストセンター設置予定も未確定な部分が多すぎる。
→2020年共通テストのGTEC試験概要。日程は決まるも会場は未定
今の時点で分かっている共通テスト版英検とGTECをまとめました。
今回は詳細が発表されていて受検者が多いと思われる「英検 2020 1 day S-CBT」と「GTEC」を比較してみました。(CBTは今回の比較の対象外としました。)
こちらの記事も参考にしました。
共通テスト、英語民間試験2強が概要 受験者殺到対策も:朝日新聞デジタル
大学入学テストに英検・GTEC 県内にも会場確保へ|愛媛新聞ONLINE
共通テスト版英検・GTEC:日程
英検:常時(具体的な日程は未定)
GTEC:年4回(6月14日、7月19日、10月4日、11月1日)
英検は試験まで1年を切っているのに具体的な日程が出てきません。GTECと同じになるかも気になりますね。
GTECは4回実施予定ですが全てのエリアで4回実施するとは限らないようです。
共通テスト版英検・GTEC:会場
英検:テストセンター(入試対応として公平で厳正なる試験実施を行うため、学校会場に比べて高いセキュリティレベルにある、 「テストセンター」を設置)
GTEC:大学や民間施設のほか高校も利用(受験生の利便性のため)
公平性を期すために高校を使わない英検と利便性のために高校を使うGTEC。
どちらがいいとか悪いとかではなく仮にも「共通テスト」なのだから共通の基準を文科省や入試センターは示す必要があるのではないでしょうか?
共通テスト版英検・GTEC:検定料
英検:5800円~16800円(級による)
GTEC:6700円
英検は級によって検定料が変わります。A2に当たる準2級は6900円です。
共通テスト版英検・GTEC:CEFR
英検:
3級 A1
準2級 A1・A2
2級 A2・B1
準1級 B1・B2
1級 B2・C1
GTEC:A1~B2
CEFR対照表を参考にして各検定の対象となるCEFRのレベルを比較してみました。
英検では下限のスコアが決められているので、下限以下のスコアを取ってしまうとCEFRの対象外となってしまいます。
共通テスト版英検・GTEC:スピーキング
英検:受験席全てにパーテーションを設置・受験席は最低でも幅80cmを確保し、メモ用紙、ペンを用意・スピーキング・リスニング用にヘッドセットを完備
GTEC:HPに記載なし
GTECはまだよくわからないのですが、英検はテストセンターで行うのでかなりしっかりとした機器と環境をそろえるようですね。
共通テスト版英検・GTEC:通常版との違い
英検:通常の英検はスピーキングが対面だが共通テスト版はタブレットへの吹き込み式。どのような問題が出るのかは不明。CBTでは実績ありだが同じ問題になるのかは不明。
GTEC:通常版は所属高校が会場。共通テストは公開会場が基本だが詳細は未定。
どちらも今まで受けていた通常版と同じようには受験できません。特に英検の吹き込み式のテストは多くの生徒がぶっつけ本番になる可能性が高いです。
共通テスト版英検・GTECどっちを受ける?
なかなか難しい問題ですね。
共通テスト版の英検はスピーキングテストがどんな問題が出るのかが分からず、どれくらいの得点が取れるのか不安が残ります。
GTECは会場に不安が残りますが、テスト形式は今まで受験してきたものと同じなのでどれくらいのスコアが取れるかはある程度分かりそうなので安心かな?
この状況で意向調査を行うようですが受験生も未確定事項が多すぎてどの試験を受けたらよいか決められませんよね。
とにかく早く詳細を決めてくれるようお願いしたいですね。
入試改革の情報は日々更新されています。
- GTECの最新情報はこちら→GTEC カテゴリーの記事一覧
- 英検の最新情報はこちら→-英検 カテゴリーの記事一覧
- 共通テストの最新情報はこちら→共通テスト カテゴリーの記事一覧
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