年が明けて2020年になりました。
大学入試界隈はまだまだゴタゴタとしてなんとなく落ち着かない感じですね。
昨年は英語民間試験に振り回されっぱなしですが今年はどうなることやら・・・と思ったところで激震です!
なんと、従来型の英検がまたまたまた値上げだそうです・・・。
従来型英検、2020年度から値上げ!
2020年度から従来型英検の3級から1級が値上げされます。
各級の受験料
各級の受験料は次の通りです。4級・5級は変更がありません。また、準会場において値上げは行われません。
- 5級:3000円
- 4級:3600円
- 3級:5900円(+800円)
- 準2級:6900円(+800円)
- 2級:7400円(+900円)
- 準1級:8400円(+1000円)
- 1級:10300円 (+1000円)
従来型の英検は1次試験に不合格になると2次試験に進めません。
となると、1次試験で不合格になると対面のスピーキングの試験を受けることもできないんですね・・・。
それでこの受験料って、高くないですか?
ちょっと力試しに受けてみよう!と思える金額ではありませんね。
準会場はお値段据え置き
値上げがされたのは本会場の受験料のみです。
もともと高額だった本会場の受験料のみ値上げされることになります。
準会場での受験は自分の所属する学校や塾が実施しないと受験できない上、本会場のような公平性が保てるのか?という問題がありますがこれでいいのでしょうかね?
英検値上げしすぎ問題
英検と言えば2019年にも値上げをしていました。
→通常の英検が2019年度から値上げ。受験者が増加したため?
さらにその前にも値上げをしていましたよね?
ここ数年値上げが続いているような気がしたので調べてみました。
~H27年度 | H28年度~ | 2017年度~ | 2019年度~ | 2020年度~ | |
5級 | 2000円 (1500円) | 2500円 (2000円) | 2500円 (2000円) | 3000円 (2000円) | 3000円 (2000円) |
4級 | 2100円 (1600円) | 2600円 (2100円) | 2600円 (2100円) | 3600円 (2600円) | 3600円 (2600円) |
3級 | 3200円 (2800円) | 3200円 (2800円) | 3800円 (3400円) | 4900円 (3900円) | 5900円 (3900円) |
準2級 | 4500円 (4100円) | 4500円 (4100円) | 5200円 (4800円) | 5900円 (4900円) | 6900円 (4900円) |
2級 | 5000円 (4600円) | 5800円 (5400円) | 5800円 (5400円) | 6500円 (5500円) | 7400円 (5500円) |
準1級 | 6900円 | 6900円 | 6900円 | 7600円 | 8400円 |
1級 | 8400円 | 8400円 | 8400円 | 9500円 | 10300円 |
※カッコ内は準会場の受験料。赤字は値上がりした金額です。
詳細はこちらでご確認くださいね。
・平成28年度 第1回検定より、実用英語技能検定 「2級」、「4級」、「5級」 検定料改定のお知らせ
https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2015/pdf/20151111_pressrelease_eiken.pdf
・ライティングテストを導入、4技能化へ
~それに伴い「準2級」、「3級」の検定料を改定~
https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2016/pdf/20161014_pressrelease_writingP2_3.pdf
・2019年度より、実用英語技能検定(英検)従来型 検定料改定のお知らせ
https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2018/pdf/20181120_pressrelease_eikenfees2019.pdf
・2020年度検定料改訂のお知らせ
https://www.eiken.or.jp/association/info/2020/pdf/20200115_info_eikenfees2020_1.pdf
級ごとの値上げ割合
級によって値上げ幅が違うような気がしたので値上げ率を計算してみたら、まさかの1.8倍になっている級がありました!
それも3級!
3級というのは中学生が目指すには最適な級ですよね。受験者数を多いでしょう。その3級が5000円越えとは・・・。
5級 | 1.5倍 |
4級 | 1.7倍 |
3級 | 1.8倍 |
準2級 | 1.5倍 |
2級 | 1.5倍 |
準1級 | 1.2倍 |
1級 | 1.2倍 |
英検S-CBT・CBTは値下げ
従来型の英検が値上げされる中、英検S-CBTとCBTは値下げされるようです。
従来型の英検は2日間にわたって試験が行われる上、対面式のスピーキングテストなのでコストがかかるのでしょうね。
英検S-CBTの受験料
英検S-CBTの受験料はどの級も値下げされます。
- 3級:5400円(-900円)
- 準2級:6400円(-500円)
- 2級:6900円(-600円)
- 準1級:7900円(-1900円)
英検CBTの受験料
英検CBTの受験料はどの級も大幅に値下げされます。正直、共通テストの英語民間試験の練習のために今年受けてしてしまった人は怒っていいレベルの値下げです。
- 3級:4900円(-900円)
- 準2級:5900円(-1000円)
- 2級:6400円(-1100円)
- 準1級:7400円(-2400円)
2400円割引ってどういうことなんでしょう?
ここまで値下げしても採算が取れるなら今まではいったい何だったんでしょう?
従来型英検・英検S-CBT・英検CBTの受験料の比較
それぞれに特徴があるので受験料だけで決めることはできませんが、厳しい家計において受験料も大事なポイントです。
そこで受験料を比較してみました。
従来型英検 | S-CBT | CBT | |
3級 | 5900円 (3900円) | 5400円 | 4900円 |
準2級 | 6900円 (4900円) | 6400円 | 5900円 |
2級 | 7400円 (5500円) | 6900円 | 6400円 |
準1級 | 8400円 | 7900円 | 7400円 |
従来型英検が一番高額で、一番安いCBTに比べると1000円高い!
しかもS-CBTとCBTは必ずスピーキングの試験も受けられるのでお得ですね。
従来型英検また値上げまとめ
それにしても英検のよさって安価で英語の力を確認できるところだったのですが、ここまで高額になると気軽には受験できませんね。
英語好きや英語が得意な生徒がモチベーションを高めるために受ける検定から、履歴書に書きたい大学受験に使いたいと目的をはっきりとさせて受ける検定になってしまいましたね。
個人的にはとても残念です。
今回の従来型英検の値上げから2つの英検の意図を感じました。
- 本会場ではなく準会場で受けて欲しい。
- 従来型英検ではなくS-CBT・CBTを受けて欲しい。
今後は従来型英検の本会場は縮小していくのではないでしょうか?
だって、こんなに高額の検定受けられませんから。
英語検定協会はかなり公共性の高い団体かと思っていましたが、受検者よりも協会の都合を優先してしまったようで本当にとても残念です。
◆英検の情報はこちら→英語民間試験-英検 カテゴリーの記事一覧
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