ちょっと驚いたニュースです。
最近AIを多くの分野で活用する話を目にすることが多くなってきましたが、採点分野にも進出するようです。
→【プレスリリース】AIによる自動採点実証研究で有意な成果~2019年度から英検に順次本格導入予定~
ここでは、AIが採点する是非はおいておいて大学入学共通テストに関係する気になる点を紹介します。
2019年度より英検をAIが採点することを発表
英検のスピーキング(話す)やライティング(書く)で、人工知能(AI)を活用した自動採点を2019年度から順次導入すると発表した。従来通りの人による採点と組み合わせ、精度向上や時間短縮を目指す。
ライティングとスピーキングの採点にAIが使われるようです。
4級・5級のスピーキング、3級以上のライティングで2019年度からAIによる採点がされるということですね。来年からですね。もうすぐです。
大学受験に関係ありそうなのはライティングの採点になりそうですね。
大学入学共通テストにおける英検AI活用の問題点
AIを活用する主な理由は
- 採点時間の短縮
- 採点精度の向上
だそうで、これはまあ理解できなくもありません。
大学入学共通テストの民間試験に認定後の仕様変更
大学入学共通テストの英語民間試験に認定されたことにより、受検者が大幅に増えることが予想されます。なのでAIの活用は理解できるのですが、そもそも認定後に仕様変更しても良いのでしょうか?
それも、受験生に大きな影響を与える採点方法です。
従来の人による採点が認定されたはずなのにAIに変更っていいのでしょうかね?
従来の採点との点数の差はでないのか?
こちらがうちの子どもにとっては大問題です。
6月に英検準1級に合格していますが、点数的にはぎりぎりで、Writingが思いのほか高得点だったためなんとか合格しています。
これが、採点がAIになっても同じ点数で採点されるのでしょうか?
AIの採点の方が辛口になったらうちの場合はおそらく不合格になるでしょう・・・。
今までの人による採点での点数が目安にならないかもしれませんね。
そうすると、どうなるでしょうか?
答えは、2019年度に練習のために受検する
になりますよね?
実際にAIが採点した点数を見て、これくらいとれるだろうとの予想するしかないですからね。
わが家では高2でも受験する予定でしたが、多くの家庭でも一応練習しておこうと考えるのではないでしょうか?
過去問をやっても点数がとれるか分かりませんからね。
他の民間試験とますます比較が難しい
もともと、目的も試験方法も違う試験を比較するのが難しいという話はありましたが、ますます難しいのではないでしょうか?
例えばGTECはネイティブが採点しています。
- GTEC:ネイティブ
- 英検:日本人+AI
かなり採点方法に違いがあると言えます。これを同じ土俵で評価するなんてどうなんでしょうかね?