大学入学共通テスト奮闘記

ゆるい中高一貫校高校2年生が国公立大学を目指します。

第4回大学入試のあり方に関する検討会議

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3月19日に第4回大学入試のあり方に関する検討会議が行われました。 新型コロナウィルスの影響で、一般の傍聴はすることができずその代わりにYouTubeでライブ放送が行われました。 

www.mext.go.jp

議事録が公開されました。

www.mext.go.jp

 

 

 

第4回目の会議を控えてこんな記事が出されました。 

dot.asahi.com

 タイトルの通り大学入試の検討会議のはずが英語の専門科はたった一人ということです。 確かに会議を見ていても的外れな発言をする委員がいるようないないような・・・。

 

検討会議唯一の英語の専門科、日本言語テスト学会会長を務める、上智大学の渡部良典教授によると

テストを変えるだけでは教育は変わらない

 

本気でスピーキング力を上げたいのであれば、入試よりも必要なリソースを割いた授業改革のほうが先に着手すべき課題だと私は思っています。加えて、今回の高大接続の教育改革では、大学に進学しない生徒たちのことが全く考慮されておらず、私には大いに不満です。

とのことです。 

 

検討会議の在り方については城井議員が国会で質疑も行っています。

m.facebook.com

 

萩生田大臣 会議メンバー就任以来の際に特定の方向性を前提としないなど見直しの趣旨を踏まえていただいた。議論でも過去の政策にとらわれない指摘を頂いており、懸念は当たらない。

過去の努力が無駄になったとか言って過去の政策にひきずられている人がいたような。 

 

ここからは今回の会議の報道を紹介します。

 高大接続改革を問い直し 文科省と大学教授ら互いに反論

www.kyobun.co.jp 

英語民間試験や記述式問題を柱とした大学入学共通テストの導入につながった高大接続改革の意義について、根本的に問い直そうとする議論が展開された。同省初等中等教育局がデータを示しながら「高校の授業を改善しようとしても、大学入試が影響を与えている」と大学入試改革の必要性を主張すると、委員の大学教授らから「課題は入試改革だけでは解決できない」など反論が相次ぎ、溝の深さを際立たせた。

 

個人的な意見ですが、文科省は英語民間試験ありきのデータをわざわざ用意しているように見えました。

文科省初等中等教育局のデータ

https://www.mext.go.jp/content/20200318-mxt_daigakuc02-000005103_5.pdf

高等学校学習指導要領は、高等学校において学習する最低限の内容を定めているものであり、各高等学校が設定する英語教育の目標や教育課程 は多様であることから、資格・検定試験の難易度が高いことをもって、ただちに学習指導要領との整合性がないとは言えない。

難易度が高い民間試験があるって認めちゃってるよね・・・。  

英語4技能と記述式「共通テストには不要」 私大協表明 

www.kyobun.co.jp

 

私大協は、私立大学にとって、共通テストによる英語4技能の測定と記述式問題の出題は「必ずしも必要ではない」と結論づけている

  

記述式問題導入「不要」が多数 共通テストで私大協 

www.nikkei.com

  

コロナ禍で開催が遅れている大学入試検討会議、文科省のたたき台通りになる危険性も

hbol.jp

 

この会議の進行状況は大幅に遅れていると思われます。文科省のこれまでの「奥の手」である「時間がないから、(文科省の用意した)この案でいきましょう」となり、不完全な「記述式」がどさくさに紛れて提案されたときに、ここまでの会議で、物静かな一人の数学の専門家がどこまで踏ん張れるのかが心配されます。そうでなければ、大学入試改革に黄色信号が灯ってしまうことになります。

 失敗した入試改革を見ていると時間がないからとりあえずこれでと言う感じで強引に推し進めれれてきたような印象があります。

やることだけはきめたものの50万人が受験する民間試験の会場も用意できなかったし、記述問題を正確に採点するシステムもできなった。

この失敗を反省して繰り返さないで欲しい。

そもそも失敗の責任をまだ誰も取っていない。しっかりとけじめをつけないとつぎにすすめないのではないか?  

 

英語民間試験77%、記述式問題85%が不要、日本私立大学協会調査 

univ-journal.jp

大学入学共通テストへの英語民間試験導入について77.3%、記述式問題に対して85.3%の私立大学が不要と感じていることが、日本私立大学協会の加盟校アンケート調査で分かった。

 

会議の概要 

 会議の概要&私の個人的な感想

 

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