文科省が2021年から始まる大学入学共通テストの英語民間試験の利用方法を調査しました。
国立大学は個別にその他の大学は割合が発表されています。
2021年度入学者選抜(一般選抜)における国立大学の英語資格・検定試験の活用予定の公表状況
(大学入試改革)2021年度入学者選抜に向けた各大学の検討状況の調査結果について(令和元年5月31日):文部科学省
大学入学共通テストの試験本番まですでに2年を切った今の状況を紹介します。
国立大学の共通テストの英語民間試験活用状況
国立大学の共通テストの英語民間試験の活用方法を紹介します。
概要
発表によると国立大学の活用状況は下記のとおりです。
(1)出願資格として活用 44校
(2)点数化して加点 33校
(3)出願資格及び点数化して加点 7校
(4)一定水準以上の成績で共通テストの「英語」を満点とみなす 3校
(5)高校が作成する証明書等の併用 8校
(6)高得点活用(共通テストの「英語」の得点と比較)1校
(7)活用するが、現時点で活用方法を明示していない 8校
(8)活用しない 4校
大学ごとの共通テスト英語民間試験利用予定
気になる大学別の共通テストの英語民間試験の利用予定の調査も公表されています。
ぜひ、志望校の利用予定をチェックしてみてください。
2021年度入学者選抜における「大学入試英語成績提供システム」参加試験の活用予定(国立大学・一般選抜)
全ての大学ではないですが、個別の大学の詳しい英語民間試験の活用状況はこちらの記事をごらんくださいね。
国立大学でも4割が合否判定に利用しない?
NHKのニュースでも取り上げられたようですね。
英語民間試験 国立大4割が合否判定に使わず「公平性に疑問」 | NHKニュース
公平性に疑問があり、合否に判定されない民間試験を高い検定料を払ってまで受ける必要ってあるんでしょうかね?
newspicksでも取り上げられています。
来年度実施入試 東大、京大など国立大25校が英検準2級相当以上
賛否両論あるサイトですが、newspicksに取り上げられるのは珍しいですね。
しかし、コメント欄を見てみると本当に大学入試改革って一般に知られていないんだなと感じました。
これだけ受験生に負担が重く、地域格差経済格差が点数に結び付くテストの方式なのにあまり問題視されていないのはやはり知られていないというのが大きいですよね。
私立大学では6割が大学入学共通テストを利用
また、私立大学の利用方法もまとめられています。
によると、まだ決まっていない大学が多いことが分かります。
本来であれば入試の2年前までに試験方法を決定する2年前ルールがあるようですが、共通テストに不透明な部分が多いためかこのようなことになっています。
私立大学の共通テスト利用予定
私立大学の共通テストの利用予定の割合を紹介します。
共通テストを利用する:約65%
国語の記述問題を点数化して利用する:約20%
(共通テストの)民間試験を利用する:約40%
センター試験の基礎知識│大学受験の塾・予備校 東進によるとセンター試験を利用する私立大学は87%ほどだとのことなので、共通テストの利用に慎重になっていることが分かりますね。
利用が決まっていても不明点がある場合も
共通テストや英語民間試験を取り入れることが決まっている大学であってもその詳細がよくわからないという場合もあります。
先日取り上げた早稲田大学の政治経済学部は英語民間試験を取り入れますが試験の2年前までの成績が利用できます。
しかし、共通テスト版の民間試験に限るのかなり選択肢が狭くなってしまいます。従来版の英検が利用できるかどうかも不明です。
→早稲田大学政治経済学部の英語民間試験は高1 1月以降の成績が有効。
文科省の英語民間試験利用予定調査まとめ
結局、よくわからないということが分かった調査ですね。
試験まで2年を切っていますが多くの大学で共通テストと民間試験の活用法がはっきりとしません。
特に加点で民間試験を活用する大学はどれだけの点数を加点するかについてはっきりと発表している大学の方が少ないくらいです。
私立大学も含めてこれから多くの大学で説明会やオープンキャンパスが開催されます。実際に参加して話を聞くことが大切かと思います。
なかなか遠方で参加できない場合は大学の資料を取り寄せる こともできます。
今回の入試改革、自分で動かないと情報は入ってきません。入試直前になって知らなかったでは受験生の努力が報われません。
本当にこの入試改革は誰のものなのか疑問ばかりです。
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