以前も早稲田大学の政治経済学部の入試改革について書いたことがあります。
2019年3月に商学部の2021年の入試改革の詳細が発表されましたが、その内容もなかなか衝撃的だったので紹介しますね。
早稲田大学政治経済学部の大学入試改革
まずはおさらいとして政治経済学部の2021年の入試改革の概要を紹介します。
大きな変更点は3つあります。
- 大学入学共通テストを利用(英国数必須+選択科目)
- 英語外部試験の利用
- 独自試験は実質英語と国語(地歴数学は共通テストのみ)
早稲田大学政治経済学部が独自で作る問題の割合が低く、多くの割合(6割以上)を大学入学共通テストと外部英語試験に頼る形になります。
国立大学志願者には有利な試験になりそうですね。
早稲田大学商学部の大学入試改革
それでは、商学部の入試改革を見ていきたいと思います。
早稲田大学入学センターのHPを参考にしています。
2021年度の早稲田大学商学部の一般入試では3種類の入試が行われます
英語4技能テスト利用型
「英語4技能テスト利用型」の入試が新設されます。
出願要件
「英語4技能テスト利用型」では英語4技能テストを出願要件とします。
利用できる英語4技能テストとその基準は以下の通りです
- 英検準1級以上
- はTOEFL-iBT72点以上
4技能テストで利用できるのは英検とTOEFL-iBTだけですか。
共通テストの英語4技能テストでGTECを利用しようと思っていた人にはショックな内容ですね。
試験内容
試験内容を紹介します。
英語4技能テストの試験結果を一定の換算を行った上、「外国語」、「国語」、「地歴・公民 または数学」の合計点に加点します。
英語4技能テストは出願資格に利用されるだけでなく、加算もされるようですね。
どれくらい加算されるのかが気になるところですが、決定次第発表されるようです。
募集人数
30名
商学部一般試験の定員が535名だと考えると割合はそれほど多くはありませんね。
他の試験方式との併願はできないようなので、どのような受験生がこの試験方式を利用すると有利になるかよく考えないといけませんね。
地歴・公民型
「地歴・公民型」と「数学型」 の2つの方式が新設されます。
試験内容
「外国語」および「国語」に加えて、「世界史B」「日本史B」または「政 治・経済」の中から1科目を選択して受験するものとします。
募集人数
355名
3つの方式のうち募集人数は一番多いですね。
数学型
試験内容
「外国語」および「国語」に加えて、「数学〈数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、 数学B(「確率分布と統計的な推測」を除く)〉」を必ず受験するものと します。
数学が必須科目となりますね。
商学部であることを考えると当然かな?
募集人数
150名
「地歴型」に比べると少ないですが、数学ができる文系の学生の需要を感じますね。
早稲田大学商学部の入試改革のポイント
早稲田大学商学部の2021年度の入試のポイントを紹介しますね。
4技能試験の新設
何と言っても英語4技能試験の新設ですね。
対象になる英語試験が英検とTOEFL-iBTだけと少ないのと少し高めの出願基準となっていることが気になりますね。
出願資格プラス加点となるので英語が得意な受験生は有利になるのかな?
ただ、上智大学のTEAP試験などは英語が得意な受験生がかえって不利になるという話もありますので、出願はよく考えないといけませんね。
センター試験方式の廃止
これまであったセンター試験方式が廃止されます。
大学入学共通テストの受験のみで出願はできなくなります。
国立大学志願者には志望しにくくなるということでしょうか。
どこように併願する?
政治経済学部と併願する受験生も多いと思いますが、かなり試験の内容が政治経済学部と違いますね。
政治経済学部が第一志望だと大学入学共通テストと数学が必須となるので、商学部の「数学型」受験が有利となるでしょうか?
併願校・学科・試験方式を考えるのも難しいですね。
早稲田大学商学部の入試改革のまとめ
同じ早稲田大学でも学部によってかなり入試の内容が変わってくるようですね~。
他の学部もそれぞれ特色があるようです。
こちらのブログでは早稲田大学の各学部の入試方法がよくわかりますので参考にして見てくださいね。
それにしても一つの大学でもこれだけ入試方法が複雑だとどこを受験するのか、どのような対策を立てるのか本当に今から対策が必要になりますよね。
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