先日の東京大学が共通テストにおいて英語民間試験を義務付けないという決定をしたのを受けて、他の大学がどう対応するのか気になっていました。
そんな中、福島大学が英語民間試験の導入を発表。
https://www.fukushima-u.ac.jp/news/Files/2018/09/2021yokoku.pdf
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英語の民間試験、福島大は必須に
福島)英語の民間試験、福島大は必須に 共通テスト:朝日新聞デジタル
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福島大学は大学入学共通テストで英語民間試験を導入することを決定したようですね。
英語民間試験を加点材料に
福島大学では英語民間試験を加点材料として利用するようです。方法として以下を引用します。
大学入試センターから提供される CEFR による段階別表示を点数化(英語全体の満点の 2 割程度を予定)し、大学入学共通テストの英語試験との合計点を入学者選抜に用います。
加点するのですから、点数化は必須ですよね。でも、全く異なる7つの民間試験を点数化なんてできるのでしょうか?
そもそも今回の大学入試改革は「1点刻みで合否が決まるセンター試験には問題がある」ということで始められたのではないでしたっけ?
それなのに、方法も目的も難易度も異なる7つの試験をわざわざ点数化することのどれだけの意味があるのか少し疑問が残りますね。
福島大学の英語民間試験加点方法
2018年12月追記
福島大学から具体的な加点方法の発表がありました。
2021年度福島大学入学者選抜(2020年度実施)の見直しに関する予告について【第2報】
発表によるとCEFRのレベルによって最高40点を加点するようです。大学入学共通テストの英語科の試験を160点満点に圧縮して民間試験と合わせて200点満点にするようですね。
加点の方法は次の通りです。
C2・C1 : 40 点
B2 :35点
B1: 30 点
A2 :25点
A1 :10 点
最高点の40点を狙うにはC1以上ですね。英検だと1級を受検しないと取れないレベルですね。
大学入学共通テストに対応した英検1級の受験料は16800円なんですけど~。
福島大学の大学関係者の人ってこの現実を分かってるのかな????
神戸市外語大学は独自の換算方法
民間試験を点数化すると発表している大学に「神戸市外語大学」があります。
こちらは英語民間試験だけでなく、共通テストの点数も比較するようです。
そして、「本学独自の方法で換算」としているので、福島大学とは別の基準でそれぞれの民間試験を比較することになりますね。
異なった英語民間試験を、大学ごとの基準で比べるって大丈夫なのかな?と少し心配になりますね。どんどん「共通」テストで無くなっているような・・・。
→神戸市外国語大学の共通テストの導入法・国立大学と公立大学の扱いの違い。
主体性も評価
学力だけでなく、主体性も評価するようです。
学力の3要素を多面的・総合的に評価するため、一般選抜でも、 「主体性を持って多様な 人々と協働して学ぶ態度(主体性等)」を評価します。
eポートフォリオを利用して評価することになるのでしょうか?
例えば、アメリカに留学した体験とボランティア活動をした体験をどのように比較するのか気になります。
遅くても今年度中に方法を発表
どのように評価するのかとても気になりますが、
大学入学共通テスト「国語と数学の新たな記述式問題」および英語「資格・検定試験」 の加点方法
主体性等評価の方法
上記を遅くても今年度中に発表するようです。
特に主体性の評価方法は既に高1生は高校生活が始まっているので評価の方法をできるだけ早く知りたいですよね。
まとめ
どうしても異なる試験を点数化して比較することに抵抗があるんですよね。
36点満点のIELTSと3400点満点の英検1級をうまく比較することができるんでしょうかね?
それぞれの検定試験が根拠をもってその配点にしているはずだと思うのですが。
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