大学入学共通テスト奮闘記

ゆるい中高一貫校高校2年生が国公立大学を目指します。

ルポ塾歴社会

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大学の合格発表などの話題を聞くことをきっかけに以前からちょっと気になってた本を読んでみました。今さら?という感じですがね(笑)

ルポ塾歴社会 日本のエリート教育を牛耳る「鉄緑会」と「サピックス」の正体

 

 今この記事を書きながら思い出したのですがこのブログのタイトル

中高一貫性が塾なし自宅学習で大学受験!」

でしたね。私自身のスタンスとしては塾を全否定しているわけではなく、塾に行っていれば安心とか塾に丸投げはいかん!という考えなのです。

塾業界に少し関りもあるので、塾に利用されずに、塾を利用してやれ!という気持ちも大いにありますね。

ご利用は計画的に!

かつ

ご利用は自己責任で!

というスタンスで塾とは付き合ってきたし、今後もお付き合いする予定であります。

さて、本の話題にもどりますと、サブタイトルにもなっている中学受験はサピックス!大学受験は鉄緑会!が東大(特に理Ⅲ)進学には鉄板であるという事実が書かれています。

我が家はいわゆる地方都市に住んでいるのですが、サピックスはなんとなく聞いたことがあったのですが、鉄緑会に関しては本当に都市伝説?レベルであまり知らないし、もちろん話題にも上がりません。本書では「秘密結社」と表現されていました(笑)

私が初めて鉄緑会を知ったのは理Ⅲに4人お子さんを合格させた佐藤ママの本だったと思います。そして、テレビか何かで超有名中学に合格が決まったその足で鉄緑会の入会申し込みに行くというドキュメントも見たことがあります。どちらも「あの佐藤ママも塾を使うんだ!」「中学入学と同時に塾に入会だなんて!」とインパクトありまくりでしたね。

さて、この二つの塾がどれくらい東大進学のスタンダードかというと、東大に合格者を多く出す東京の超有名中学合格者の半数前後がサピックスの出身者、全国から受験生が集まる東大の合格者の10%以上が鉄緑会の出身者、理Ⅲに限ってみると6割が鉄緑会の出身者だそうです。すごいわ~!?

この塾のすごさが十分わかったところで、東大自体はどう考えているんだろうか?

数年前から始まっている推薦入試についてHPをみてみました。

 

推薦入試トップページ | 東京大学

 

東京大学では、学部教育の総合的改革の一環として、
 多様な学生構成の実現と学部教育の更なる活性化を目指し、
 平成28年度入学者選抜から日本の高等学校等の生徒を対象に推薦入試を実施しています。

また

選抜に当たっては、受験対策を超えた多様な取組を教育の一環として 行う高等学校等が近年増え続けていることを視野に入れ、その成果を適 切に評価していきたいと考えています。 

などとも書かれていますね。全体を通してみてみるとまず、「多様性」という言葉が多用されていることに気づきます。

実際、推薦入試では、女子と地方出身者の合格が目立ったようですね。

今後も東大行くなら鉄緑会という流れがずっと続くかどうかはわかりませんが、今の時点では指導内容を鑑みても近道とはなりそうですね。

ただ、高い東大合格率を誇る鉄緑会ですが合う生徒と合わない生徒が存在するのは確かのようです。それをどうしても東大に合格したいからと親、または本人が無理して通う価値があるのかは疑問ですね。鉄緑会の授業が楽しくて、鉄緑会に集まるほかの学校の生徒との交流が有意義に感じるならもちろん通うのも手ですよね。

そもそも、鉄緑会はあくまで塾なので、一日の多くの時間を過ごす学校生活で充実させることも大切ですよね。

本書にも次のように述べられてるように

塾があるから、学校が学校でいられる

塾があるから、学校の多様性が増す

いわゆる名門校では素晴らしい教育が行われていて、充実した学校生活を送るためにも大学受験は塾に頼るというのもありですね。

もし今日本で、塾による受験指導を一斉に禁止したら何が起こるだろうか。

きっと、学校に受験指導を期待する動きが強まるだろう。

こんなことになったら学校が地獄に変わりますね・・・。それだったらやっぱり受験勉強は塾に任せた方がいいですよね。

本来ならば学校生活の中で学んだこと、何かの研究だったり、イベント企画だったり、もちろん学校の成績が評価されて大学受験ができればいいのですが、今現在のシステムでは受験勉強は別でするしかないですものね~。

2020年の大学受験改革では少し変わるかもしれませんが・・・。どうなるかな~?

最後に我が家のことに落とし込んでみると、地理的にも経済的にも心理的にもそして何より学力的(選抜試験があります!)に遠い存在なので鉄緑会に入ることはまずないのですが(笑)、復習型・予習型の学習方法や演習の方法などとても参考になる部分はあったので、塾選びの参考にさせてもらいたいと思います。