2月13日に第3回に大学入試のあり方に関する検討会議が行われました。
第3回議事録
大学入試のあり方に関する検討会議(第3回)議事録:文部科学省
議事録をざっと読んだ感想としては「ぐだぐだぐたと各委員が言いたいことだけ言っていてとても1年でまとまるようには思えない」と言う感じです。
そもそも文科大臣が「できない」と判断して中止したものを「反対する人がいたから努力が無駄になってしまった」というのはなんなんでしょうか???
大臣に文句を言えばいいのに。
参加者からは「大学入試には、守られなければならない2年前ルールがある。今回は、それが破られた。受験する高校生に対して、私たちは共通で感じるべき責任がある」と、反省の弁も飛び出した。
入試改革に反対している人の多くは英語4技能や記述式の重要性は認めています。
問題はやり方です。
高校に入り込んでいる業者が英語民間試験に参入したり、50万人もの記述問題を公平に採点したりすることに問題があると言っているのです。
東京大准教授の両角亜希子委員は、導入予定だった記述式問題に採点のブレを防ぐため複数の解答条件が付けられたことに触れ「(思考力、表現力など)測りたい能力を測れるように思えない」と指摘した。
日本私立大学連盟常務理事の芝井敬司委員は「全くだめな問題だ。根本的に問題がある」
公立大学協会指名理事の柴田洋三郎委員も「どのくらい意味があるかは疑問」と述べた。
国立大学協会入試委員会委員長の岡正朗委員は「完璧なものはなかなかない。国立大は(個別試験で)独自に記述式問題を出しているので、それでいいという意見もある」と話した。
日本私立中学高等学校連合会会長の吉田晋委員が「本来は各大学が解答を読み、評価すべきだ。(一律の)模範解答がある記述式はおかしい」と主張した。
全国高等学校長協会会長の萩原聡委員が「4技能を測る必要がある大学が、主体的に責任をもって実施すればいい」との考えを示した。
各委員がどのような発言をしたのかはしっかりと覚えておきたい。
末富委員からは、「民間試験と学習指導要領の整合性」について再度の質問がありました。「再度」というのは、これまでにも何度か同じ質問をしているのですが、文科省側が回答を保留しているからです。
英語民間試験と学習指導要領のとの整合性は文科省のヒアリングでも何度も話題になりましたが、文科省は「合っていると聞いている」というように答えていたと思います。
しかし、途中で辞退したTOEICなどは明らかにビジネス英語で素人目にも高校の学習内容を逸脱していると分かるものでした。
残念ながら2月28日に予定されていた第4回大学入試のあり方に関する検討会議は新型コロナウィルスの影響で延期されましたが、今後もしっかりと見ていきたいと思います。
大学入試のあり方に関する検討会議に関する記事
「大学入試のあり方に関する検討会議」の議事録の主な発言。第3回(2月13日)分。 pic.twitter.com/trS53s7ige
— インド校長 (@EGA_Japan) June 13, 2020