11月1日にさまざまな問題がある英語民間試験の延期が決まりました。
多くの受験生がホッとしたとともに今後どうなるのか?新たな情報を待っているところです。
先日名古屋市立大学が今後の方針を発表して、利用予定の英語民間試験を撤回しました。
問題が多すぎる英語民間試験の活用を見送るのは当然のことで多くの大学がそのような決定をすると思っていました。
しかし、先日国立大学協会(国大協、会長・永田恭介筑波大学長)の会合が行われ、その内容が報道されましたが、何かおかしなことになっているようです。
英語民間試験 導入予定だった大学 29日に新たな試験方法公表へ
英語民間試験 導入予定だった大学 29日に新たな試験方法公表へ | NHKニュース
全国の国立大学で作る協会は、今月29日に、各大学ごとに新たな試験方法を公表することを明らかにしました。
すぐに決めることができる大学もあるはずなのに11月29日に一斉に発表するようです。
他の大学の様子を見ることができなくするためでしょうか?
豊橋技術科学大学の大西隆学長は「試験の前提が崩れた今、国立大学として、文科省の案に対して、しっかり意見すべきだ。思考停止になってはいけない」と発言しました。
また、京都工芸繊維大学の森迫清貴学長は「国立大学として、主体性をって考えるべきではないか」と指摘しました。
そのほかの国立大学の学長からは特に意見は出されませんでした。
これだけ大混乱した入試改革に対して何の意見もないのでしょうか?
国立大対応 29日発表 入試英語 民間試験の扱い
東京新聞:国立大対応 29日発表 入試英語 民間試験の扱い:教育ニュース:教育(TOKYO Web)
国大協は二〇一七年に出した基本方針で、各大学に一般入試の全受験生に共通テストの英語民間検定試験を課すよう求めてきた。会場からは「前提が変わった」として方針の見直しを求める声も上がったが、永田会長は「一度決めたもの」として退けた。
一度決めた方針を大臣自らが「おすすめできる制度ではない」と撤回した民間試験ですよ。
なぜ、民間試験が延期になったのか分かっていますか?
経済的・地理的に公平ではなく、そもそも構造的に欠陥があるので延期されたのです。それでも方針を見直さないのはなぜですか?
国大協は国語と数学の記述式問題も、基本方針で全受験生に課すよう各大学に求めている。
記述問題も問題が山積しています。2次試験で記述式を取り入れている大学は必要ないのでは?
国立大 29日に個別に英語の入試対応を発表
国立大 29日に個別に英語の入試対応を発表 - 社会 : 日刊スポーツ
受験生が独自に受けた民間試験の成績を、2次試験の合否判定や出願資格などに活用するかどうかを明らかにする。
受験生に独自に受けろというのでしょうか?
これだけ、経済的・地理的に不公平だと言われているのに?
あれだけ問題があり、高校生からも反対の声が上がった民間試験は一度白紙に戻して、民間試験を受けなくても受験できるようにするのが大学として取るべき道だと思います。
各大学が11月29日にどのような答えを出すのか注目したいと思います。
11月11日追記
こちらの記事にはこのような記載がありました。
焦る国立大、活用決めた私大も 英語民間試験の見送り:朝日新聞デジタル
①今月29日に一斉に民間試験の活用方針を発表する
②対応を決めた大学はそれ以前に発表してもよい
③どこまで踏み込んだ発表にするかは各大学に任せる
――との方針を決めた。
大学によっては29日を待たずに発表する可能性があります。早めに発表した大学がどのような対応を示すのかとても気になります。
こちらも詳しく書かれているのでぜひご覧ください。
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