大学入学共通テスト奮闘記

ゆるい中高一貫校高校2年生が国公立大学を目指します。

国公立大学の推薦入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)の英語民間試験はいつまでに受験すればいいのか?

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 大学入試改革によってセンター試験が共通テストに変わり、共通テストでは英語民間試験が導入されることになりました。

それに伴って共通IDが各生徒に通知され、そのIDを記入して民間試験を受けることになります。

よって、共通IDがまだ発行されていない今受けた英語民間試験は共通テストには利用できないということになりますが、推薦入試はどうなるのでしょうか?

以前から推薦入試では英語民間試験は利用されてきましたが共通テストに変わった後の利用方法を調べてみました。 

推薦入試の名称

まず、推薦入試の名称が変更されたことをご存知でしょうか?

これまでAO入試と言われていた試験は「総合型選抜」、推薦入試と言われていた試験は「学校推薦型選抜」と名称が変更になります。

2つのいわゆる推薦入試は選考の方法はもちろん試験日も変わってくるので、よく覚えておいてくださいね。

共通テストの英語民間試験にとってこの試験日がとても重要になってきます。

名称を整理するとこんな感じです。

・一般入試→一般選抜
・AO入試→総合型選抜
・推薦入試→学校推薦型選抜

 

総合型選抜・学校推薦型選抜いつまでに民間試験を受ける?

いわゆる推薦入試は一般入試よりも試験日が早いことは多くの受験生が知っていることだと思います。

では、4月から受けることが出できる共通テストの英語民間試験はいつまでに受ければいのでしょうか?

12月に受験したら間に合わないのはなんとなく想像できますが、リミットはいつなのかとても気になりますね。

そこで大学入試英語成績提供システムの資料を読んでみました。

英語民間試験には受験期間(A~C)があり、どの試験方式で受験するかによって受験期間に制限があります。

まとめるとこんな感じです。

  • 総合型選抜:受験期間A(4月から7月)に受験
  • 学校推薦型選抜:受験期間A・B(4月から9月)に受験
  • 一般選抜:受験期間A・B・C(4月から12月)に受験

では、実際のスケジュールを見てみましょう。

 

注)(おそらく)最新の資料が見つかりましたので追記します。

令和3年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テストスライド資料

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下記で示した資料と比べると詳しい説明がないのですが、(教員向けの説明会内で説明済み?)受験期間はこのようになっています。

  • 受験期間A:4月から7月
  • 受験期間B:7月から9月
  • 受験期間C:8月から12月

気になるのは重なっている期間ですよね。

7月に受けた試験は受験期間Aなのか?Bなのか?

8月・9月に受けた試験は受験期間Bなのか?Cなのか?

 

ここからは私個人の見解になるのですが、ケンブリッジ英検のHPを見る限り各民間試験が試験日とともに受験期間も示してくれるのではないかと思います。

 

7月に試験があった場合、その試験が受験期間Aになるのか受験期間Bになるのか示してくれると思うのでそれを考慮して受験生は受験日を選ぶことになります。

総合型選抜の可能性がある受験生は受験期間Aの試験を受けなければならないので注意しましょう。 

GTEC

多くの受験生が受けると思われるGTECはまだ受験期間がHP上で発表されていません。(試験日も報道でしか知ることができません。)

GTECの受験日は以下の4回です。

6月14日、7月19日、10月4日、11月1日

 気になるのが、7月19日に受験したものが受験期間Aになるのかどうか?ですね。もし受験期間Bになるとしたら総合型選抜の可能性を考えて6月の試験に殺到することはないでしょうか?その場合全員受験できるのでしょうか?

英検

9月から申し込み予約が始まる英検も受験期間は示されていません。

大学入試に活用できる英検2020年実施要項

  

以下は古い情報ですが、今後検証するために残しておきます。

この資料は2018年12月のものです。

私が探した中で推薦入試の受験期限について書かれた資料はこれ以上新しいものが見つかりませんでした。 

「大学入試英語成績提供システム」の概要  

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・受検期間Aの成績は9月以降(提供期間①)、受検期間Bの成績は11月以降(提供期間②)、受検期間Cの成績 は2月以降(提供期間③)に大学入試センターから大学に提供される。 (総合型選抜は9月以降、学校推薦型選抜は11月以降、一般選抜は2月以降に各大学において実施される。)

 

整理するとこんな感じです。総合型選抜を利用する場合は急いで受験する必要がありますね。

  • 総合型選抜:受験期間A(4月から7月)に受験する必要がある
  • 学校推薦型選抜:受験期間A・B(4月から9月)に受検する必要がある
  • 一般選抜:受験期間A・B・C(4月から12月)に受験 

しかし、ここからが大事です。 

・一部の英語資格・検定試験は、各実施主体における成績確定の仕組みの違いにより、成績提供時期がこれよりも遅くなる 場合がある。なお、どの回の成績が、いつから大学に提供可能となるかは、毎年度事前にスケジュールを公表する予定。

 大事なところに私が太字にしました。

成績提供時期が遅くなる場合がある=受験できない場合がある

ということですよね。これって大問題ではないですか!?

では、推薦入試に間に合わせるために各民試験をいつまでに受験すればいいかというと

毎年度事前にスケジュールを公表する予定

 まだ決まってない!!

らしいです。

いつまでに受験すれば良いか分からないのに9月からは予約が始まりますよ・・・。

英検は予約をすれば席は確保するとは言っていますが日程や受験会場は申し込み順に決定します。

本申し込みが遅れると推薦入試に間に合う日程で受験できない・・・なんて悲劇が起こる可能性もありそうですね。

そんな入試ありますか!?

でも、現実になろうとしています。 

受験生に負担が大きすぎるシステム

この入試改革の何が問題かと言ったらいろいろあるのですが、受験生の負担大きすぎませんか?

民間試験2回分の金銭的な負担ももちろんですが、手続きが複雑すぎます。どこかでミスをして受験できないのではないかと今から怖いです。 

・各志願者は、出願しようとする大学の入学者選抜において求められる英語資格・検定試験の対象範囲及び大学入試センターから大学への成績提供 時期を考慮した上で、どの資格・検定試験を受検するかを選択することになる。

英語検定の対象範囲成績提供時期を考慮して選択しろと書いてありますが考慮するのはそれだけではないはずです。

その他にも

  • 試験内容
  • 受験料
  • 試験会場 

 も考慮しなければならないはずです。

こんなことを考えているヒマがあったら英語の勉強ができるのでは?と思ってしまいます。 

 予定は未定!?何も決まらないシステム

大学入試英語成績提供システムの情報として現在(2019年8月)最新の情報は大学向けではありますが、下記の資料だと思います。 

「大学入試英語成績提供システム」の利用について 

 

5月に出された資料なのですでに古くなっている情報もありますので注意してくださいね。(TOEICは参加辞退。詳しくはこちら→大学入学共通テストにTOEICは使えません。TOEICが参加辞退で混乱深まる・英検で対面式の試験は受けられない。詳しくはこちら→【注意】2020共通テストの英検は吹き込み式のみ。面接方式のテストは行われません。

資料を見て驚いたのが、「検討中」「予定です」があまりにも多いことです。

9月には英検の申し込みが始まり、数か月後に共通IDの申し込みがはじまるというのにこのような状態では受験生が不安になるのは当然です。   

あまりにも多いので、順に抜粋してみました。

 

本資料の内容は、現時点の予定です。

 

成績請求・提供のスケジュールの詳細については、確定次第お知ら
せする予定です。

 

(各受験期間に 対応し、大学への成績提供開始時期は、9月以降、11月以降、2月以降の3回を 設定する予定です

 

成績処理等のため、成績の提供ができない期間を 設定する予定です

 

成績請求・提供スケジュールの詳細については、決定次第お知らせする予定です

 

受験期間はイメージであり、現時点における予定です。

 

詳細については、決定次第お知らせする予定です。

 

成績提供システムを利用する場合の申込方法については、現在検討中です。

 

 大学入学共通テストの申込方法は、現行の大学入試センター試験(以下「センター 試験」という。)に準じて検討中です。

 

決定次第お知らせする予定です。

 

大学への成績提供手数料は、(1)に示す3区分ごとに設定することを検討してい ます。

  

詳細については、決定次第お知らせする予定です。

  

大学入学共通テストの試験場コード及び受験番号を 利用して成績請求を行う予定です

 

は使用の有無も含めて 現在検討中です。

 

成績請求方法の詳細については、決定次第お知らせする予定です

 

本の9ページの資料でこれだけの「予定」「検討中」は異常ではないですか?

来年の50万人以上が受ける試験の話ですよ? 

 

推薦入試に共通テストの英語民間試験は必ずしも必須ではない!?

ここまで推薦入試に英語民間試験を利用する場合、いつまでに試験を受ければいいかを調べてきました。

調べているうちに学校推薦型選抜や総合型選抜に英語民間試験が必要だったとしてもそれが必ずしも共通テストの英語民間試験でなくてもいい大学・学部があることが分かりました。

各大学・学部ごとにどの英語民間試験を受ける必要があるのか変わってくるので、自分で調べる必要があります。

いくつかの大学の例を紹介したいのですが、あまりにも長くなってしまったので他の記事で後日紹介します。

 

 

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