大学入学共通テスト奮闘記

ゆるい中高一貫校高校2年生が国公立大学を目指します。

2020年度の英検新方式、テストセンター設置予定も未確定な部分が多すぎる。

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2020年から始まる大学入学共通テストでは英語の民間試験も導入されます。

英語の民間試験は高3の4月~12月に受検したものが対象なので、すでに試験開始まで1年を切っています。

多くの受験生が利用すると思われる英検ですが、いまだに日程も試験会場も決まっていないようです。

 

そんな中で英検から新方式の英検についてお知らせが出ました。

このお知らせを読んだ限りでは安心して来年英検を受けられる体制が整っているとは考えられません。

ここではお知らせの概要と私が個人的に考えたことを書いてみたいと思います。

www.eiken.or.jp

 

2020 年度 英検新方式 実施会場における決定事項のお知らせ

 

5月14日に英検協会から出された文書です。

それほど長いものではないので、是非一読してみてください。

 

2020 年度 英検新方式 実施会場における決定事項のお知らせ

 

こちらの記事で今回の速報がすっきりとまとめられています。ぜひ読んでみてくださいね。

kasikoi.hatenablog.com

 

対象試験

今回のお知らせで対象になってる英検の試験は次の二つです。

  • 「英検 CBT」
  • 「英検 2020 1 day S-CBT」

 

本来、英検の試験で大学入学共通テストで利用できるものは

  • 「英検 CBT」
  • 「英検 2020 1 day S-CBT」
  • 「英検 2020 2 days S-Interview」

の3つの試験です。

従来の英検は利用できません。

 

詳しくはこちらをご覧くださいね。

新型英検って何?いつから受けられる?問題点も【2020新入試】

 

なぜ今回「英検 2020 2 days S-Interview」が除外されているのかは分かりません。 (想像はつきますが)

 

高校会場を設置せずテストセンターを設置

会場はどこになるのかと思っていましたが、高校は利用しないようですね。

テストセンターというのがよくわかりませんが、どこかの会場を借りるのではなく英検の検定専用のセンターを作るということでしょうか?

高校会場を利用しない理由としてこのように述べられています。

入試対応として公平で厳正なる試験実施を行うため、学校会場に比べて高いセキュリティレベルにある、 「テストセンター」を設置してまいります。

大学入試に使われるということを考えると従来の英検のように高校会場を借りるのは公平ではありませんからね。納得です。

 

 

テストセンターを全国で展開

テストセンターに関する詳しい情報です。

 

テストセンターでは全ての試験を受けられるわけではない?

そのテストセンターはどこに置かれるのかということですが、

全国 47 都道府県に設置してまいります。(「英検 CBT」・「英検 2020 1 day」のいずれか、もしくは両方かは現時点では未定)

47都道府県に置かれるのはいいのですが、ここ気になります。

「英検 CBT」・「英検 2020 1 day」のいずれか、もしくは両方かは現時点では未定

特にここ

「英検 CBT」・「英検 2020 1 day」のいずれか 

いずれかってことはどちらかしか行わない可能性があるってことですよね?

「英検CBT」しか行われない地域だと困る生徒がでてきませんかね?

CBTはライティングもPC入力なので英文をタイピングしないといけません。

英語の他にタイピングも練習しないといけませんよね。

しかも、現時点で未定って・・・。

対策の立てようがありませんね。

 

テストセンターの数が足りない? 

そして、もう一つ気になる記述が

各会場地域のキャパシティにつきましては、文部科学省が昨年行ったニーズ調査の結果に基づき、各県 に少なくとも1箇所以上の会場を設置する方向で、現在、鋭意進めておりますことも併せてご報告申し上げます。

え???

各県に少なくとも1箇所以上って少なくない?

 

広い県だったらその1箇所から遠く離れたところに住んでいる受験生がいるだろうし、そもそも1箇所で希望者全員受験できるのでしょうか?

 

 

今後、常時実施する方向で進行中(予定)

「進行中」とか「予定」とかとにかくちゃんと受験ができるのか不安になる文言が並んでいます。

受験者様にできる限り柔軟な受験機会をご提供できるよう、「テストセンター」での※常時実施を目指しています。 (「英検 CBT」・「英検 2020 1 day」のいずれか、もしくは両方かは現時点では未定)

常時実施というのが毎日なのか毎週なのかわかりませんが、「目指す」というこれまた不安になる言葉が。

要するに具体的なことは何も決まっていないということですよね。

 

共通テストの英検は希望者全員が無事受検できるのか?

ここからはあくまでも私の推測にすぎませんのでそのつもりで読んでいただけるとありがたいです。

 

「英検 CBT」・「英検 2020 1 day」は実績のない試験

このお知らせを見て、私が一番不安に思ったことが希望する受験生が全員受験できるのか?ということです。

 

そもそも今回のお知らせの対象になっている「英検CBT」は2018年8月から始まった試験で、昨年度は定員が満席になってしまうという事態が続出しました。

 

 「英検 2020 1 day」はまだ一度も行われていない試験で、2019年11月から試験が開始されますが会場・試験日などはまだ発表されていません。

 

どちらも実績がほとんどない試験と言っていいと思います。

このような実績のない試験をトラブルなく運用できるのでしょうか?

「英検 2020 2 days S-Interview」は受験自体が危うい?

さらに「英検 2020 2 days S-Interview」にいたっては従来型に一番近い形の試験で多くの受験生が受検を希望すると考えられますが、2019年度の実施はなく、2020年度に関しても何の情報も出てきません。

 

普通に考えると、「英検 2020 2 days S-Interview」は2日間にわたって会場を押さえる必要と面接官をそろえる必要があるのでより早くから準備をしてしかるべきです。

それなのにまだ情報が出てこないところを見るとかなり準備が難航しているのではないでしょうか?

 

総合的に考えると最悪の場合、希望しても英検を受検できないまたは他の試験に回される(「英検 2020 2 days S-Interview」を希望したのにCBTを受けることになる)可能性もあるのではないでしょうか。

確かに、多くの大学で基準はかなり低く設定していますが、今まで受験したことの無い試験をぶっつけ本番で受検しないといけない受験生の負担は相当なものだと思います。

 

 

2020年度の英検、テストセンターを設置まとめ

長々と書いてしまいましたが、まとめるとこんな感じです。

 

  • 47都道府県に少なくとも1箇所テストセンターを設置
  • 常時試験を実施する予定
  • 対象試験は「英検 CBT」・「英検 2020 1 day」のみ
  • 試験が受けられるのは「英検 CBT」・「英検 2020 1 day」のどちらかの可能性もある
  • 具体的なセンターの場所や試験日は未定

 

 うーん、不安しかない!

 

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