2020年からの大学入学共通テストで英語民間試験が取り入れられるなど、大学入試と英語の検定試験は切っても切れない関係になりつつあります。
そんな中旺文社によるアンケート調査で興味深い結果が出たようなので紹介しますね。
ちなみにうちの息子は英検とGTECを受験したことがありますが、結果はこのようになりました。
→英検準1級とGTECadvancedの結果を比較。レベルの違いはあったのか?<高1>
英語の外部検定、受検したことある?
パスナビを運営する旺文社で大学入試で利用が拡大されている英語外部検定に関するアンケート調査が行われました。
英語の外部検定を入試で使う?
調査によると推薦、AO入試に加え一般入試でも英語検定試験を利用する(利用予定)受験生が増えているようです。
一般入試でも50%を超える数字が出ています。
どの英語外部検定を利用する?
英語の外部検定は様々な種類があり、大学入学共通テストで利用できるのは7種類となっていて(→英検など2020年大学入学共通テストの7つの英語民間試験を解剖!)、私立大学では独自に利用できる検定を定めています。
その中でどの検定を入試で利用するかのアンケートが行われました。
「英検、TEAP、IELTS、TOEFL、TOEIC、GTEC CBT、GTEC、ケンブリッジ英検」の選択肢の中から入試に利用予定の検定を選ぶ形です。(複数選択可)
アンケート結果は次のようになっています。
- 英検:70.2%
- GTEC:10.2%
- TEAP:8.5%
- TOEIC:5.2%
- TOEFL:2.8%
- GTEC CBT: 1.8%
- ケンブリッジ英検:0.7%
- IELTS:0.6%
英検が1位になのは想定内ですね。やはり身近ですから。
ただ、以前見た資料とかなり数字が違うのが気になりますね。
以前、河合塾でも同じようなアンケートを行っていました。その結果はこちらをご覧ください。
河合塾の調査では英検が1位なのは変わりませんが、GTECの割合がもう少し高く、3位にケンブリッジ英検が来ていました。
アンケートの対象や目的が違うので結果が同じようになることはないでしょうが、英検と旺文社、ケンブリッジ英検と河合塾の関係を考えると納得の結果ですね。
ベネッセがアンケートを行ったらまた違った結果が出そうですね。ぜひ、やってもらいたいです。
Speaking・Writing対策はどうする?
対策が難しい、Speaking・Writingの学習をどうしているのかというアンケートの結果です。
- 個人で学習参考書を購入
- 学校の授業以外特別な勉強はしない
- 学校で配られる学習参考書
これも、そうなるよね~という結果ですね。
ただ、気になるのが
【学校で】先生の個別指導(授業以外 で)
を選んでいる割合が2.7%もあることですね。
資料では
対面式、即時性、費用負担という面から見れば、確かに学校の先生の個別指導はSpeaking対策には有効だろう。しかし、教員の負担という視点からすれば、限られた英語教員のなかで、すべての生徒に対してきめ細かな指導を行うのは困難と言える
と指摘されています。
教員の負担ももちろんですが、そういった指導のできる教員に当たらなかった場合はどのように学習すればよいのかも課題になると思います。
本気で4技能を推進するのであれば、いきなり試験を変えるのではなく、4技能を指導できる教員の確保、少人数制の授業の導入などまずやることは他にあるのではないでしょうか。
旺文社の英語外部検定アンケート調査まとめ
調査によって少し数字は違うものの、英検やGTECを利用する受験生が多くなりそうですね。
2020年には多くの受験生が4月~12月の間に英検やGTECを2回受験することになりますが、どのような会場でどのような運営をされるのかまだはっきりと見えてこない状態です。
そんな中、特例として高校2年生の検定結果も使えることからこの4月から新高2の大学受験はスタートします。
→英語民間試験、高2の成績も利用できる?その条件は?<大学入学共通テスト>
→2019 年度 英検 新方式 実施概要<高2から大学受験は始まる!?>
後になって知らなかったとならないように学校や予備校任せにせず、今後も情報を集めていきたいと思います。
近年の大学入試は私立大学定員厳格化による合格者大幅減や大学入試改革により、情報収集が何より大切になってきます。
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