2020年の大学入試改革ではセンター試験にかわり大学入学共通テストが導入され、英語では民間試験も活用されます。(一部で英語民間試験を利用しない大学も。)
その流れの中で学びの3要素の育成・評価をするためにe-ポートフォリオの活用もすすめています。
e-ポートフォリオについてはこちらをご覧くださいね。
e-ポートフォリオ学力の3要素とは
大学入試改革で育成と評価が求められている学力の3要素とは以下の要素です。
学力の3要素
- 知識・技能
- 思考力・判断力・表現力
- 主体性・多様性・協調性
1の知識・技能と2の思考力・判断力・表現力は筆記テストで評価することはできますが、3の主体性・多様性・協調性は筆記テストで評価をすることは難しいですね。
そこで利用されるのが調査書ですが、生徒の入力・教師の承認・大学の評価がしやすいようにネットを使ったe-ポートフォリオが開発されました。
e-ポートフォリオを使わない高校も
e-ポートフォリオのプラットフォームとして利用されているのがJAPAN e-Portfolioですが、学校によっては利用されていません。
うちの子の通う学校では手書きのポートフォリオを個人で管理しています。
学年末に1年分の行事のレポートやテストの振り返りなどを記入した「紙」を持ち帰ってきました。
かなりの量があるので、おそらく学校でコピーなどをして保管はしていないと思います。
e-ポートフォリオは民間業者と抱き合わせ?
うちの息子の学校が使っていないのではっきりとしたことは分からないのですが、e-ポートフォリオを調べていると出てくるのが、「リクルート」とか「ベネッセ」などの会社名です。
どうやら学校用のスタディサプリやベネッセのスタディサポートのオプションとしてe-ポートフォリオが利用できるようですね。
どちらも大学受験をすることを前提としたサービスだと聞いています。
もともとこういうサービスを学校で取り入れている場合はいいのですが、そうでない学校もあるのでどうしても不公平感を感じてしまいます。
高校の生徒大半が大学受験をする学校もあれば、そうではない学校もあります。どのような高校にかよっていても、そして高校に通っていなくても公平に受験ができる制度であって欲しいと思います。
e-ポートフォリオはどのように利用される?
現在の状況をみるとe-ポートフォリオを大学入試の合否に利用する大学はまだ多くはない状態です。
→大学入試でeポートフォリオを活用する大学は?既に2021年に利用しないことを表明した大学も
しかし、合否には使わないが出願時に提出を求められたら?
受験前の忙しい時期に「紙」ペースのポートフォリオをe-ポートフォリオに入力しないといけないのでしょうか?
生徒が入力して、高校の先生が承認するようですが、かなりの入力項目があるようなので生徒はもちろん先生の負担もかなりのものになりそうですが大丈夫なのでしょうか?
考えるだけでも大変。
大学「共通」テストなんだから共通にすればいいのに
今回の大学入試改革の目玉は何と言っても大学入学「共通」テストだと思います。
公平性のためにも一つの物差しで様々な観点から学力を見ればいいのになぜか、異なる英語民間試験を無理やり共通テストで利用したり、調査書もe-ポートフォリオに党委写するんだかなんだか見えてきません。
高校生活を有意義になものにして卒業後の進路も有意義なものにするためには振り返りはかかせません。
そこで、ポートフォリオの導入というのはとてもいいのですが、なぜこんな形になってしまうのかが残念でなりません。
「紙」ベースでもポートフォリオは確実に残す
2年後の入試でどのような調査書が求められるかは現在でははっきりしません。
e-ポートフォリオのようなデジタルなものなのか、現在の教師に一任する調査書なのか、自分で記入するものなのか・・・・?
どのような形で求められても困らないように記録はしっかりと残しておくことはしようと思っています。
息子よ、捨てないでね~。
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