これまで大学入学共通テストに利用される英語民間試験を様々な角度から調べていました。
→英検など2020年大学入学共通テストの7つの英語民間試験を解剖!
大学を目指す普通の高校生だったら費用面、会場面、対策を考えると英検かGTECの2択かな?
特別英語に興味関心があり留学なども視野に入れているのであれば他の検定も視野に入るのかもしれません。しかし、大学受験のためだけに2万円前後の検定料がかかる検定を受験するのは現実的でないかもしれませんね。
そこで、英検とGTECどちらを選ぶかということになりますが、実際の運用が分かっていないので難しい面もありますね。現状分かっている部分で、試験の概要・方法を比べてみたいと思います。
私自身が英語の素人なので試験や英文の難易度などには触れることができませんのでご承知おきくださいね。
英検・GTEC比べる級
GTEC・英検ともに何種類か試験があるのですが、
GTEC:Acvanced(高1~高3レベル)
英検2級:高校卒業程度
を比べてみました。
今回も大学入試センターのサイトを参考にしています。
→「大学入試英語成績提供システム」の参加要件確認結果について
英検とGTECの違い
Reading・Writingの試験時間
英検はReadingとWritingを合わせて85分で試験を行います。
85分の中での時間配分は自分でできるので、Readingをさっさと仕上げてWritingに時間をかけるということもできます。
GTECはReading45分、Writing20分で試験を行います。
Readingはパートごとに制限時間が決まっています。語いの問題を7分で行ったら全員が一斉に次のパートの問題に移るので、後で戻って問題を解くことができません。
うちの子の場合は、GTECの語いの問題などは時間が余ってしまったが次に進めず、逆にWritingは時間が足りなくなってしまったとのことでした。
英検はWritingに時間をかけるためにReadingの問題はさっさと片づけたようです。
GTECのような試験方式はあまりないので練習して慣れておいた方がいいかもしれませんね。
Writingの文字数
英検2級は80から100単語です。
Readingをはやめに終わらせれば、それほど厳しい長さではないようです。
GTECは文字数の指定はありませんでした。
20分間でできるだけたくさん書きましょうという抽象的なもの。
GTECでもCBTは「125 to 175 words」という指定がありました。
ケンブリッジ英語検定の一番難しい試験になるとWritingだけで90分!300語前後のの文章を2つ書くようです。
Speakingの試験時間
英検:7分
大学入学共通テストで利用される民間試験の中では短い方です。
GTEC:25分
他の試験も見てみると最長はTEAP CBTの30分でした。最短は英検3級の5分です。全般的に対面だと試験時間が短く、録音だと長い傾向になりますね。
Speakingの評価の観点
英検
応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価
GTEC
「聞き手に情報や主張が伝わるか」と「それらをより効果的に伝えられているか」という観点で採点しています。GoalAchievement(パートごとに評価観点を設定)と4つの言語要素(語い、文法、発音、流ちょうさ)の観点で評価します。
英検では態度というのも評価の一つとして入っています。英語がペラペラの帰国子女が態度でひどい点数をつけられ英検に落ちたという話を聞いたことがありますが、態度も配点も大きいのでしょうかね?
さすがに録音式のGTECは態度を評価しないようですね。。
Listeningの試験時間
英検:25分30問
英検2級にはイラスト・写真の問題はありませんでした。(2018年第2回)
GTEC:25分40問
GTECはイラストや写真を見ながら回答する問題が多い感じですね。
まとめ
細かく見ていくと結構違いがありますね。
条件によっては来年受験した検定を入試に使うことになるので(→英語民間試験、高2の成績も利用できる?その条件は?<大学入学共通テスト> )、通常の学習も勧めながら民間試験の情報を集めていきたいですね。
大学入学共通テストまとめ。英検・GTEC・記述問題はどうなるの?