2020年に行われる大学入試改革。記述問題・英語民間試験の利用とともに目にする機会が多くなった言葉が
eポートフォリオ
です。あまり聞きなれない言葉なので調べてみました。
eポートフォリオとは
ポートフォリオとは「書類入れ」「金融資産の組み合わせ」「自分の作品集」などの意味で使われることが多かったのですが、大学受験に関して使われる場合は少し意味合いが違うようですね。
いったいどういう意味なんだー!?とということで調べてみました。下記のサイトによると
学校の授業や行事、部活動などでの学びや自身で取得した資格・検定、学校以外の活動成果や学びを記録
との記載がありました。要するに高校受験における内申書の大学受験バージョンのようなものでしょうか?
大学入試に活用
上記の記録は「学びのデータ」として高大接続ポータルサイト「JAPAN e-Portfolio」が一括管理して大学入試に活用するようです。
大学受験だけでなく高校の先生もこのデータを閲覧し面談で「主体的な学び」に向けた指導に活用するそうです。
うーーむ。これって予算つけてまでやる必要あるのかしら?
高校ではどうしている?
すでに息子の学校でもポートフォリオは作っていて、毎年振り返りに利用しているようです。取り組み自体は良いことかもしれませんね。でも、それをわざわざ文科省主導で一括管理する必要はあるのかな?
eポートフォリオの大学入試での活用方法
必要かどうかはとりあえずおいておいて、大学入試への活用が気になるところですが、31年度から開始なので具体的なことはまだよくわからない状態です。上記サイトを見てみると意外と多くの大学が活用するようですね。そして、今後も増える可能性があるようです。が、ちょっと気になることが。
活用する学部学科等、入試制度や活用方法「評価利用、参考参照利用、情報収集利用」などは、大学によって異なるため、詳細は募集要項等を必ず確認のこと。
特にここ!
「評価利用、参考参照利用、情報収集利用」
評価利用って、合否の決定に利用するってことですよね?
参考参照利用って、合否に迷ったら(!?)利用するってことですよね?
情報収集利用って、合否とは関係なくなんらかの統計を取るために利用するってことですよね?
ということは、eポートフォリオを利用するよ!という大学を受験するからと言って、必ずしもeポートフォリオが入試の合否に関係するとは限らないってことですね。
実際に各大学が募集要項を発表した後でないとはっきりとしたことは分かりませんが、eポートフォリオのために部活やらなきゃ!コンクールに参加しなくちゃ!ボランティアやらなきゃ!ということにはならなそうですね。(もちろん、そういった活動を積極的にすることは大学入試関係なく良いことだと思います。)
2018/7/6追記:信州大学が調査書を数値化して合否に利用することを発表しました。
eポートフォリオまとめ
英語の外部試験しかり、eポートフォリオしかり、なんだか大学入試のためにあれもしなきゃこれもしなきゃと気ばかり焦ってしまいますが、結局は普通に勉強するのが合格への一番近道のような気がしますね。
→大学入試でeポートフォリオを活用する大学は?既に2021年に利用しないことを表明した大学も
陵坂さんの記事もeポートフォリオのことが分かりやすく解説されています。
→JAPAN e-Portfolioは、結果だけを見る入試から「過程」を見る入試に変えるツール - RYOSAKASANTO